食べ物語

   

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ワインが示す畑の〝底力〟  新ビンテージ試飲の季節    石田敦子 エノテカバイヤーの写真

ワインが示す畑の〝底力〟  新ビンテージ試飲の季節    石田敦子 エノテカバイ...

4月は進級、進学など新しいことが始まる時期でもあるが、私たちにとっては、フランス・ボルドーの新「ビンテージ」(ブドウが収穫された年)を試飲するタイミングだ。(写真:ボルドー、シャトー・ムートン・ロスチャイルドにて=2018年4月) ボトルへ瓶詰めする前、たるで熟成中のワインを試飲しながら買い付けを...

再ブームを起こす底力  鶏のから揚げ、専門店も急増  畑中三応子 食文化研究家の写真

再ブームを起こす底力  鶏のから揚げ、専門店も急増  畑中三応子 食文化研究家

この1年、好きな店がコロナで閉店、という悲しみを何度も味わった。そんな状況下、新規の出店が目立って増えているのが、鶏のから揚げの専門店だ。 テークアウトとデリバリー専門だったり、イートインもできたり、既存のファミレスに併設したりと、形態はさまざま。街を歩けば「から揚げ」の看板に当たる。 急増の理由...

木簡に残る「醤」の文字  しょうゆはどこから来たのか(1)  山下弘太郎 キッコーマン 国際食文化研究センターの写真

木簡に残る「醤」の文字  しょうゆはどこから来たのか(1)  山下弘太郎 キッコ...

私どもの大切な研究テーマの一つにしょうゆの歴史、成り立ちに関する研究があります。 日ごろ身近に、当たり前にあるしょうゆですが、その歴史に関してはまだあまり明確ではありません。 これまでも多くの研究がなされ、報告がされてきました。それらの功績を体系的にとらえ、研究が浅い部分を補い一本の流れを見いだす...

うま味たっぷり「喜多嬉かき」  「日本遺産」笠岡諸島の味  小島愛之助 日本離島センター専務理事の写真

うま味たっぷり「喜多嬉かき」  「日本遺産」笠岡諸島の味  小島愛之助 日本離島...

岡山県南西部の笠岡市にあって、南は香川県、西は広島県に接し、大小約30の島々が南北に帯状に点在しているのが笠岡諸島だ。 そのうち、高島、白石島、北木島、真鍋島、大飛島、小飛島、六島の七つの島が有人島であり、面積15.36平方㌔㍍、人口1522人で笠岡市全体のおのおの11.3%、3.22%を占めてい...

ちらしずしで家族だんらん  コロナ禍でこそ家庭の味を  タカコナカムラ ホールフード協会代表理事の写真

ちらしずしで家族だんらん  コロナ禍でこそ家庭の味を  タカコナカムラ ホールフ...

コロナ禍で入学式や歓送迎会も自由にはやれない2021年春。かつてはお祝い事や家族・親族が集まった時に食べる特別な料理が、ちらしずしでした。 私が子供の頃には、ちらしずしが食卓に並ぶだけでテンションが上がり、どこの家庭でもおもてなし料理として楽しまれていました。 歴史、風土を背景に 全国各地には「ご...

春到来、花を食す  山下弘太郎 キッコーマン 国際食文化研究センターの写真

春到来、花を食す  山下弘太郎 キッコーマン 国際食文化研究センター

(写真はイメージ) 今年もはや3月弥生になり春の訪れを感じます。朝の通勤で小さな変化がありました。車窓から眺める江戸川の土手が菜の花の黄色に染まり始めました。 そういえば先日は、菜の花のおひたしが夕食に登場しました。菜の花が食用として登場するのは意外に古く、飛鳥時代には花芽が食用にされたという記録が...

「スーパーフード」効果で普及  ケールとビーツ、キヌアも  畑中三応子 食文化研究家の写真

「スーパーフード」効果で普及  ケールとビーツ、キヌアも  畑中三応子 食文化研...

ある食べ物が普及したり流行したりするのに「体にいい」は大きな要因になる。たとえば赤ワインはアルコール飲料で、チョコレートは高カロリーなのにもかかわらず、ともに健康に役立つとされるポリフェノールを豊富に含んでいることがブームの重要な引き金になった。 最近よく使われるようになった言葉に、「スーパーフー...

春こそ「養生食」  身体目覚める「苦み」「酸味」  タカコナカムラ ホールフード協会代表理事の写真

春こそ「養生食」  身体目覚める「苦み」「酸味」  タカコナカムラ ホールフード...

体調不良を感じたら、病院へ行くか薬を買い求める人が多いと思います。私は、まず、食べ物で養生をして、様子を見ることにしています。 四季のある日本では「七草がゆ」「冬至のかぼちゃ」「ゆず湯」など、季節の催事や行事食が暮らしに根付いていました。それを楽しむことが、自然と身体のメンテナンスになっていました...

語れる産地ピエモンテ  石田敦子 エノテカバイヤーの写真

語れる産地ピエモンテ  石田敦子 エノテカバイヤー

「ワイン業界のトレンドは?」そう聞かれることは多いがコロナ禍における「家飲み」の影響はワインビジネスとしても大きい。個人的にも、ワインの消費はもちろん、グラス、ナイフ、フォーク、お皿、仲間入りしたグッズが増えた。 「ワインの産地や種類」という軸で考えると、なかなか流行色のように「これ!」と言い切れ...