日本産ホタテが半額に、中国代替の輸入増で ベトナム NNA
ベトナムが輸入する日本産ホタテの価格が、1キロ当たり約15万ドン(875円)~60万ドンと昨年から半額近くまで値下がりしている。中国が2023年8月に日本産水産物の禁輸措置を発動してから、代替の販売先としてベトナムへの輸出が増加していることが背景にある。26日付VNエクスプレスが伝えた。(写真はイ...
ヤンマー、フィリピンで水田メタン削減の実証試験 NNA
ヤンマーホールディングスは6月28日、フィリピンの水田由来のメタンを削減する取り組みで、環境スタートアップのフェイガー(東京都港区)と協業すると発表した。間断かんがい技術(AWD)と呼ばれる節水型の水管理手法を用いて農業分野の脱炭素化に取り組むとともに、炭素排出権の創出による農業生産者の収益確保を...
給食無償化で鶏肉消費増へ 農業大国インドネシアの食料安全保障(4) NNA
世界第4位の人口を持つインドネシアにおいて国民の栄養不足の解消は、食料安全保障上の課題の一つだ。2月の大統領選挙で当選したプラボウォ・スビアント国防相は、全国の給食無償化を公約に掲げ、準備に向けて動き出している。栄養価の高い食事を支えるタンパク源を摂取する上で、インドネシアの人口の約9割を占めるイ...
コメ自給へ生産効率向上余地 農業大国インドネシアの食料安全保障(3) NNA
インドネシアはコメの生産量が世界4位だが、依然として国内供給量の一部を輸入に頼っている。背景にはタイやベトナムと違ってコメを戦略的輸出品にしていない政策的側面があり、干ばつなどが起きるとコメの不足や価格高騰を招くという課題がある。これに対し、稲作農家を支援するスタートアップ企業は、多収量の品種の使...
噴火リスク負う肥沃な大地 農業大国インドネシアの食料安全保障(2) NNA
世界有数の活火山を持つインドネシア。活火山の周辺に住む人々は噴火リスクを負う一方、火山灰が積もって形成された、肥沃(ひよく)な土地を生かし食料生産に貢献してきた。農業生産量が国内屈指の北スマトラ州は近年、大規模な噴火が起きている州の一つで、食料生産や農家の生活への影響も懸念されている。被災後に強制...
失策重ねるフードエステート 農業大国インドネシアの食料安全保障(1) NNA
インドネシアは世界的には農業大国と位置付けられている。しかし、2045年に先進国入りを目指す上での原動力となる「人口ボーナス」を支える食料の自給体制は盤石とはいえない。農作物によっては輸入に大きく依存している。政府は官民を挙げて農業生産高の増加に取り組むが、食料政策や自然災害、気候変動、生産効率な...