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国際観光旅客税(出国税)を被災地の再建に充てられないか  森下晶美 東洋大学国際観光学部教授   連載「よんななエコノミー」の写真

国際観光旅客税(出国税)を被災地の再建に充てられないか  森下晶美 東洋大学国際...

 今年は元日から大きな地震が石川県の能登半島を襲った。建物やインフラの被害が大きいだけでなく、亡くなったり、けがをされたりした方の数が日を追うごとに増えるのを見ると、本当に胸が痛む。  特に被害の大きかった能登地域は、輪島市の輪島朝市や七尾市の和倉温泉など観光地としても人気が高く、年間の入込客数は4...

「四方よし」の観光 アドベンチャーツーリズム  森下晶美 東洋大学国際観光学部教授   連載「よんななエコノミー」の写真

「四方よし」の観光 アドベンチャーツーリズム  森下晶美 東洋大学国際観光学部教...

 高付加価値な観光として、現在注目されているものの一つにアドベンチャーツーリズム(AT)がある。ATとは「自然とのふれあい」「文化交流」「フィジカルなアクティビティー」のうち二つ以上の要素を含む観光で、簡単に言えば、アクティビティーを通じて地域の自然や文化の本質に触れる観光のことだ。例えば、湖でカヌ...

インバウンド「こだわり消費層」  森下晶美 東洋大学国際観光学部教授   連載「よんななエコノミー」の写真

インバウンド「こだわり消費層」  森下晶美 東洋大学国際観光学部教授   連載「...

 コロナ禍以降、にわかに注目されている観光のトピックに 〝高付加価値観光〟がある。「1回の滞在で1人あたり100万円以上を消費」し、「満足度を追求するためには費用制限がない」インバウント旅行者を誘客することをいう。今年3月に閣議決定された第4次観光立国基本計画でも、施策の一つとして「高付加価値なイン...

観光業の労働力、なぜ戻らない  森下晶美 東洋大学国際観光学部教授   連載「よんななエコノミー」の写真

観光業の労働力、なぜ戻らない  森下晶美 東洋大学国際観光学部教授   連載「よ...

 観光業の人手不足が著しい。雇用人員判断DIによれば、2023年6月の雇用人員の過不足は、全産業がマイナス32%なのに対し、宿泊・飲食サービスではマイナス69%に上り一段と深刻な状況にある。観光業の人手不足が他産業より深刻な理由は、国内・インバウンドの旅行者が急激に回復したもののコロナ禍で離職した労...

問われる給食の「チカラ」 試食会が入り口に  共同通信アグリラボ編集長 石井勇人の写真

問われる給食の「チカラ」 試食会が入り口に  共同通信アグリラボ編集長 石井勇人

 学校給食の無償化を実施する自治体が増える中、試食会を通じて給食の意義を問い直す動きが注目されている。無償化は、子育て支援策の一つとして位置付けられているが、財政負担が重く、導入する前提として給食が果たす役割について幅広い理解を深めることが重要だ。  群馬県みなかみ町は9月21日、新治(にいはる)小...

オーバーツーリズム問題 「住民の満足」が解決の鍵  森下晶美 東洋大学国際観光学部教授  連載「よんななエコノミー」の写真

オーバーツーリズム問題 「住民の満足」が解決の鍵  森下晶美 東洋大学国際観光学...

 コロナ禍による行動規制がなくなり、国内旅行、インバウンドともに旅行者数はコロナ禍前の水準に戻ってきたが、それと同時にオーバーツーリズム(OT。観光公害とも)を懸念する声が再び上がっている。(画像はイメージ)  OTとは、著しい旅行者の増加により生活や自然環境、景観に負の影響をもたらすとともに、旅行...