食べ物語

   

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ポスト・マリトッツォは?  イタリア菓子の素朴な魅力  畑中三応子 食文化研究家の写真

ポスト・マリトッツォは?  イタリア菓子の素朴な魅力  畑中三応子 食文化研究家

 その年を象徴する食品や料理を選ぶクックパッド「食トレンド大賞2021」で、「オートミールごはん」に大賞は譲ったものの、順当に入賞を果たしたのが「マリトッツォ」。ローマ発祥のパン菓子である。ぐるなび総研「今年の一皿」でも、軍配は「アルコールテイスト飲料」に上がったが、有力候補だった。 ...

椀に広がる楽しみ  懐中汁粉の魅力  植原綾香 近代食文化研究家の写真

椀に広がる楽しみ  懐中汁粉の魅力  植原綾香 近代食文化研究家

 湯を注いでお手軽おいしいといえばカップラーメンが思い浮かぶが、湯を注いで食べる楽しみには意外と歴史があり、戦前に楽しまれたものの一つに懐中汁粉がある。  今でもスーパーや和菓子店で購入できるが、もなかの中に乾燥させたさらしあんが入っており、...

身の締まった真サバが魅力  長崎・福江島の鬼鯖鮨  小島愛之助 日本離島センター専務理事の写真

身の締まった真サバが魅力  長崎・福江島の鬼鯖鮨  小島愛之助 日本離島センター...

 今回の舞台は長崎県五島市の主島・福江島、人口は3万4419人で全国の離島で5番目に多く、面積は326.31平方㌔で6番目に大きい外海離島である。  南西部の玉之浦や東部の岐宿、福江はリアス式海岸で複雑な海岸線を持っている。一方、西側の東シナ海に面した地...

土佐の洗礼  「どろめ」「のれそれ」とは  眉村孝 作家の写真

土佐の洗礼  「どろめ」「のれそれ」とは  眉村孝 作家

 「お姉さん、どろめに、のれそれをお願い」  今から20年ほど前の春、東京から高知市へ赴任したばかりのころだ。高知市のお隣、南国市で病院を経営するおんちゃん(土佐弁で「おじさん」の意味)とふとしたきっかけで知り合いになり、早速飲むことになった。  おんちゃんが指定し...

中華麺をカツオだしで  沖縄そばのルーツと魅力  小川祥平 西日本新聞社出版グループの写真

中華麺をカツオだしで  沖縄そばのルーツと魅力  小川祥平 西日本新聞社出版グル...

 明治の中期以降、東京や横浜の中華街で「ラーメン」が食べられるようになった。同時期、九州・長崎では華僑が中華麺を使った「ちゃんぽん」を生みだし、豚骨ラーメンへとつながっていく。さらに大陸に近い沖縄では独自の麺文化が根付いた。「沖縄そば」である。  ルーツは琉球王国時代の宮廷料理と...

地域現れる雑煮  材料に歴史あり  木下祐輔 アジア太平洋研究所調査役の写真

地域現れる雑煮  材料に歴史あり  木下祐輔 アジア太平洋研究所調査役

 そうか、こちらでは丸餅に白みそなのか。正月三が日、妻が作ってくれたお雑煮を見てふと考えた。  雑煮は1年の無事を祈り、正月に食べる伝統的な日本料理だ。沖縄など一部形が異なる地域もあるが、正月の風物詩として日本各地で親しまれている。そのため、餅の形やだし、具に至るまで多種多様な雑...

低カロリーで健康効果も  植物性原料のミルク  畑中三応子 食文化研究家の写真

低カロリーで健康効果も  植物性原料のミルク  畑中三応子 食文化研究家

 年末年始に懸念された生乳の大量廃棄問題で、牛乳をそのままコップに注いでゴクゴク飲む習慣が復活し、「やっぱりおいしい」としみじみ感じている。  戦後、パン食の普及とともに牛乳の消費は右肩上がりで増えた。「新しい国民食糧」「完全栄養食品」と呼ばれ、池田内閣が所得倍増計画を打ち出した...

たった一つの種芋  ミネラル豊富な種子島の味覚  小島愛之助 日本離島センター専務理事の写真

たった一つの種芋  ミネラル豊富な種子島の味覚  小島愛之助 日本離島センター専...

 鹿児島県の種子島は大隅諸島を構成する島の一つであり、県内の有人離島の中で最も東に位置している。人口は2万9847人で全国の離島で7番目に多く、面積は444.3平方㌔で5番目に大きい離島である。最高地点の標高は回峯(まわりのみね)の282.4㍍で、宮之浦岳の1936㍍を最高峰とする...

「わが家の雑煮」を語ろう  県民性では決まらない?  眉村孝 作家の写真

「わが家の雑煮」を語ろう  県民性では決まらない?  眉村孝 作家

 仕事の関係で、いくつかの地方に数年ずつ住んできた。北関東、四国、九州。どの地域にも、生まれ育った埼玉や東京とは異なる食文化があるため、地域の食材や料理をできる限り味わってきた。だがほとんど口にできなかった料理もある。雑煮だ。  角餅か丸餅か、餅を焼くか否か、すまし仕立てか<sp...