「密」避けて探訪 中川克史 共同通信編集委員
立ち食いそばが面白い。 老齢も視野に入り健康を維持するためにと主治医から1日8000歩を歩くように指示されている。これがなかなか難しい。 私の場合、通常の通勤の往復は3800歩ほど。帰宅時に出勤時の下車駅より1駅分遠くまで歩き、自宅近くの駅から1駅分手前で降り...
連載「プロの眼」 日本のインド料理店(上) 間口広げたネパール人 小林真樹 ...
現代日本のインド料理シーンを概観する時、その流れを特徴づける二つのファクターが浮かんできます。一つは躍進するネパール人経営者によるインド料理店、もう一つはIT系インド人経営者による南インド料理店です。これらを見ていくことで日本のインド料理店の特徴を把握でき、そこで食べる料理の味わいも一層深く...
ふく(福)を招く 陣内純英 西海みずき信用組合理事長
長崎県は水産県だ。漁獲高(天然)を見ると、タイ、ブリ、アジ、サバ、アマダイ、イサキ、サザエが全国1位。イワシ、アナゴ、イカもベスト3に入る。 しかし、最近では、意外な魚が全国1位になっている。養殖のフグ、クロマグロだ。フグは全国シェアが50%近い。佐世保市、松浦市が主な産地だ...
新しい年を迎える味 山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター
新しい年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 世界でも日本でも、生活に大きな変化があった2020年、いつもとはちがう年末年始を過ごされた方も多いのではないでしょうか。帰省や旅行を控え、自宅で年取りをという家庭も多かったらしく、おせち料理の予約が好調というニュ...
食べ物あれこれ(ハ行) 落語の森 紫紺亭圓夢
「日和違い」という噺のサゲ近くに鰤(ブリ)が出てくる。「きょうは、降る天気じゃァない」と「きょうは降る、天気じゃァない」の違いだけでもたせる、というたわいない噺。 このバカバカしい噺をその昔、先代(四代目)三遊亭円遊師がフワフワと楽しげに演じた。立川談志師や桂枝雀師が演り、今...
海産物のオンパレード 小島愛之助 日本離島センター専務理事
兵庫県姫路市の南西約18㌔、瀬戸内海東部の播磨灘に浮かぶ家島諸島は、東西26.7㌔、南北18.5㌔にわたり大小40余りの島々で構成される諸島である。 このうち、人が住んでい...
連載「プロの眼」 アジアに根を張る インド人街と料理 小林真樹 NNA
海外渡航が難しくなった新型コロナ禍の現在、日本では改めて国内にあるものを見直す人たちが増えています。アジアに滞在している皆さんの身近にも、それぞれの国で独自に進化したインド人街や、そこで食べられている料理の中に、今までは気がつかなかった意外な発見があるかもしれません。 アジア...
合わせ調味料で「時短お節」 常備したい「かえし」と「甘酢」 タカコナカムラ...
お節料理の「節(せち)」とは「節日(せちにち)」のことを指します。節日は季節の変わり目に当たる祝日で、昔は節日には朝廷で節会(せちえ)という宴が催されていました。 神様が到来する節の日に神様に供える供御のことを「節供」と言いました。 正月が最も重要な節の日であるため、年神に供...
見た目は地味でもリッチな味わい 欧州伝統のクリスマス菓子 畑中三応子 食文化...
クリスマスケーキ商戦が佳境に入っている。今年は家でちょっとぜいたくに祝う人の増加が予想されるためか、有名ホテルやデパート、洋菓子店は、例年に増して豪華さを競っているようだ。 予約は10月に始まり、インターネットとカタログでの注文が中心なので、まずは見た目重視とばかり、奇抜で斬...