「ピンス」で猛暑乗り切る 韓国のかき氷は大盛り 平井久志 ジャーナリスト
韓国で14年ぶりに生活しているが、今年の夏が一番きつかったように思う。過ぎた韓国の夏を想いながら、お世話になったのは「ピンス」だなあと思った。漢字では「氷水」と書くが、韓国の「かき氷」だ。 日本の「かき氷」と何が違うのかと言うと、日本のかき氷は荒く削るが、韓国のピンスはもっと細かく削る。それで、雪...
島で受け継がれる鍋 福岡・宗像大島の名物 小島愛之助 日本離島センター専務理...
福岡県宗像市の神湊港から北西約6.5㌔の海上に位置するのが宗像大島。筑前大島ともいい、福岡県に八つある有人離島の中では面積(約7.2平方㌔㍍)が最大の島である。 島の面積の約半分が丘陵地であり起伏が激しく、中央部にある御嶽山(標高224㍍)が島の最高峰である。島の東側には本土との間を結ぶ船が発着す...
生産者を敬って進む ワイン商としての道 石田敦子 エノテカバイヤー
ワインのボトルにはたくさんのドラマが詰まっている。 ワイン商として、その魅力を伝えることは私たちの最大のミッションであるが、ワインビジネスそのものにも人生の哲学を学ぶ場面があふれていて、生産者たちからはもちろん、エノテカ創立者であり、私にとっては育ての父ともいえる廣瀬恭久会長からも多くを学んでいる...
迫力満点の「萌え断」 人気のマリトッツォ、フルーツサンド 畑中三応子 食文化...
久しぶりにイタリア生まれのスイーツがブームになっている。名前は「マリトッツォ」。ティラミスやパンナコッタほど覚えやすくないのが難点だが、今年の2月頃からまず京阪神で人気が出て、5月には全国的に知られるようになり、あっというまにコンビニやスーパーでも扱われるほど普及した。 マリトッツォの語源はイタリ...
感謝伝えるお供え料理 お盆の意味から考える タカコナカムラ ホールフード協会...
お盆は先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていくという、日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事です。仏教で正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。 お盆の行事として「迎え火」は、先祖の霊が迷わずにたどり着けるように8月13日の夕方に行います。オガラ...
ちょっと冒険しませんか? 個性豊かな南仏ローヌ 石田敦子 エノテカバイヤー
"南仏"とくくってワインを語るには、南フランスは広すぎる。ローヌは南北200㌔あり、ブルゴーニュに近い。北から南まで品種もスタイルも異なり、地中海に近いリゾート地プロバンスはロゼが有名で、手ごろなワインがそろうラングドックもある。 今回触れたいのはローヌ。この地もイタリア・ピエモンテ同様、ワインの...
スパイスカレーに熱視線 コメと好相性、自由に創作 畑中三応子 食文化研究家
日本ではじめてカレーのレシピを掲載した「西洋料理通」と「西洋料理指南」は、西洋料理という語を題名に冠した最初の料理書でもある。刊行はともに1872(明治5)年、前者の著者は戯作者でジャーナリストの仮名垣魯文、後者は敬学堂主人。実質的には両方とも欧米の料理書から直訳した内容だ。最初期のカレーの特徴は...
地熱蒸気で作る「ひんぎゃの塩」 東京・青ケ島の名産 小島愛之助 日本離島セン...
今回の舞台は東京諸島の青ケ島、東京港の南358㌔、八丈島の南65㌔にある周囲9㌔の火山島である。この距離感が意味しているのは、夜間に民宿から一歩外に出て海を眺めてみても何の明かりも見ることができない、星空しか見えないということである。篠原ともえさんは母方の故郷である青ケ島を「星の箱船」と呼んでいる...
シャブリは奥が深い 土地ならではの魅力満載 石田敦子 エノテカバイヤー
日本では特に知名度が高いとされるフランス・ブルゴーニュ産の白ワイン"シャブリ"。 ワインを普段飲まれない方もシャブリをご存じの方は多いはずだ。私が「シャブリが大好き」と話すと、ワイン業界人同士であれば「やっぱりそうだよね~」となり、友人や知人からは「え?シャブリなの?」と驚かれる。 流通量や生産量...