消えゆく魚庭(なにわ)の老舗 木下祐輔 アジア太平洋研究所調査役
新型コロナウイルス感染症をめぐる政府の緊急事態宣言は解除されたが、われわれは完全に宣言以前の世界に戻れるわけではない。今後は各人が感染防止のための努力を続けつつ、社会活動を段階的に本格稼働させていくことが求められる。 こうした中、関西に住む人間にとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。大阪市内にあ...
急成長する代替肉 畑中三応子 食文化研究家
ここ数年、アメリカで「ミート・アナログ」が注目を集めている。食肉代替品のことで、ミート・オルタナティブ、フェイク・ミートなど、いろいろな呼び名がある。動物の細胞から培養する人工肉の研究も進んでいるが、急成長しているのは植物性原料100%の代替肉だ。(写真は豆乳でそっくりに作った目玉焼きをのせた大豆...
平日限定500円ランチ くら寿司、午後5時まで
回転寿司チェーン「無添くら寿司」を運営するくら寿司(堺市)は2月21日から平日限定で、丼などをリーズナブルに楽しめる「感動のくらランチ」を全国の店舗で販売している。 感動のくらランチは平日午後5時までの限定サービスランチ。メニューは丼やにぎりの盛り合わせなどに、「特製茶碗蒸し」か「あおさ入り赤だし...
「本来」を知る大切さ 山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター
「本物の」「本格的な」、と聞くと何やらよさそうに感じませんか。何か価値がありそうな、そんな雰囲気を醸し出しているこれらの形容詞。それはどういうものだと思いますか。 例えば、「本格的な」イタリア料理として出てくるトマトソースのピッツァやパスタはどうでしょう。トマトは南米原産で16世紀になってイタリア...
浅草やTDLでハラル対応進む インドネシアで矢野経済の水越社長
主にアジアの経済ニュースを配信するNNAによると、インドネシアで初の本格的な観光会議が10月10~11日に、西ヌサトゥンガラ州ロンボク島で開催され、矢野経済研究所の水越孝社長が日本のハラル対応の現状を報告した。(写真左が水越社長) インドネシアは人口約2億6000万人のうち9割近くの2億2000万...
「つくる」と「たべる」をつなぐ 直売所で豊かさを感じる 石井勇人 共同通信...
豆腐一丁20円、もやし一袋10円、バナナ3~4本で100円。こんな「激安」が当たり前になって久しい。確かに価格は市場で決まるのかもしれないが、「安ければよい」という消費行動に対して、どこかで歯止めをかけなければ生産活動は持続できない。 その前提として、食べ物がどのようにしてつくられて届けられるのか...