食べ物語

   

うんちく

〝魔法〟のひじき  小島愛之助 日本離島センター専務理事の写真

〝魔法〟のひじき  小島愛之助 日本離島センター専務理事

大分県の姫島は、国東半島の北約6㌔、瀬戸内海の西部、周防灘と伊予灘の境界に位置する島であり、全島で東国東郡姫島村を形成する一島一村の島である。 国東半島側対岸の国東港伊美地区(大分空港から車で約40分)との間に定期航路があり、姫島村営フェリーの姫島丸(所要時間20分)が1日12往復就航している。 ...

収穫の季節がやって来た  石田敦子 エノテカ バイヤーの写真

収穫の季節がやって来た  石田敦子 エノテカ バイヤー

北半球での収穫が近くなるこの季節だ。「どうか生産者の皆さんが1年をかけて手がけたブドウが、無事に収穫できますように」と、自分は無力だが、毎年勝手に一方的に祈っている。 この季節、二つの「ラベルのないワイン」との出会いをふと思い出す。 初めてラベルのないワインを手にしたのは、2005年。ボルドーのシ...

ベジブロスの薦め  野菜皮からだし作り  タカコナカムラ ホールフード協会代表理事の写真

ベジブロスの薦め  野菜皮からだし作り  タカコナカムラ ホールフード協会代表理...

料理家のタカコナカムラさんは、安全な食と暮らしと農業、環境を「まるごと=whole(ホール)」考えて活動する一般社団法人「ホールフード協会」の代表理事を務める。野菜の皮やへたなど、普段は捨ててしまう部分を煮込んで作るだし「ベジブロス」について語ってもらった。(写真:上下とも同協会提供) ベジブロス...

ウナギか、それともハモか   山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センターの写真

ウナギか、それともハモか   山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター

今年の夏も暑かったですね。暑さに負けないようにスタミナをつけなければと土用の丑(うし)の日に鰻(ウナギ)のかば焼き(写真上:筆者撮影)を食べた方も多いのではないでしょうか。 土用とはもともと立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ18~19日前の期間を指す言葉で、季節の変わり目を変わりなく過ごすための行事...

次のブームはレモネード?  畑中三応子 食文化研究家の写真

次のブームはレモネード?  畑中三応子 食文化研究家

タピオカブームもすっかり沈静化した。次に流行するといわれているのがレモネードで、各地に専門店が出現している。レモン果汁に砂糖や蜂蜜で甘みをつけ、水で割ったドリンクだ。炭酸水で割るとレモンスカッシュになる。(写真はイメージ) 実はレモネード、幕末にペリーの黒船によってもたらされた清涼飲料水第1号であ...

新常態とビアガーデン  野村亮輔 アジア太平洋研究所研究員の写真

新常態とビアガーデン  野村亮輔 アジア太平洋研究所研究員

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている中、今年の夏はこれまで経験したことがないものとなっている。その影響は各所で現れている。 関西においても、大阪府の天神祭で例年行われている花火大会は中止となり、京都府の三大祭りの一つである「祇園祭」も神事を縮小して行うなど、その社会的影響は大きい。 コロナ禍に...

魅力満載の佐渡島  小島愛之助 日本離島センター 専務理事の写真

魅力満載の佐渡島  小島愛之助 日本離島センター 専務理事

新潟市から西に約45㌔の日本海上に浮かぶ、わが国最大の離島が佐渡島である(北方領土を除く)。面積は854.76平方㌔で、東京都区部の1.36倍を超えている。島の地形は三つに大別でき、北部の大佐渡山地と南部の小佐渡山地に挟まれた中央部には、広大な穀倉地帯である国仲平野が広がっている。 大佐渡山地の方...

食べ物あれこれ(タ行)  落語の森  紫紺亭圓夢の写真

食べ物あれこれ(タ行)  落語の森  紫紺亭圓夢

「豆腐くらい良いものは、ない。値が安く、とにかく食べやすい! 骨もなければ皮もない!」と世に出る前の荻生徂徠が絶賛しながら、お代を払わなかったのが「徂徠豆腐」。確かに四季を問わずおいしく、酒に良くって飯にいいのが豆腐。 「出世払いでいいやな」と言ってくれた豆腐屋・七兵衛さんとのご縁が始まる。珍しく...

開けてみようワインの扉  石田敦子 エノテカ バイヤーの写真

開けてみようワインの扉  石田敦子 エノテカ バイヤー

ワインの輸入販売を手掛けるエノテカ(1988年創業)のバイヤー、石田敦子(いしだ・あつこ)さんが、ワインの魅力を語ります。(写真:イタリア・ピエモンテのバローロで畑の説明を聞く筆者=右=2019年1月、出張時) ワインのボトルにはたくさんのドラマが詰まっている。 私は大学新卒でワイン業界に飛び込ん...