食べ物語

   

うんちく

「からあげ」  言の葉の森  高島哲之 毎日新聞社校閲センターの写真

「からあげ」  言の葉の森  高島哲之 毎日新聞社校閲センター

「からあげ」はお好きですか? ビールによし、ごはんのおかずによしの「からあげ」ですが、弊社が発行する毎日新聞の表記の規則を定めた「毎日新聞用語集」が2019年5月に改訂され、そのなかで一大変更(?)があったのがこの「からあげ」です。 からあげを辞書で引くと「小魚・鶏肉などを、衣をつけずに、あるいは...

食べ物あれこれ(サ行)  落語の森  紫紺亭圓夢の写真

食べ物あれこれ(サ行)  落語の森  紫紺亭圓夢

先々代(三代目)桂三木助師がマクラでよく演っていた。「そっちは何が好きだい?」「刺身ィ」「えらいッ。これはいいねェ、酒によくって飯にいいんだからね。やっぱり...なにかい? 山葵ィ利かして...?」「いやァ、ジャムつけて」 刺身(さしみ)は、いろんな噺に登場する。多くの演者が演るのが「厩火事」、昼...

刺身で味わえるサバ  小島愛之助 日本離島センター専務理事の写真

刺身で味わえるサバ  小島愛之助 日本離島センター専務理事

鹿児島県の屋久島は鹿児島市から約135キロメートル、九州本土最南端の佐多岬から約60キロメートルに位置する島である。太平洋と東シナ海に囲まれ、黒潮と親潮がぶつかる海域があり、年間を通して温暖な気候に恵まれている。 屋久島の特徴は何といっても雨量の多さであり、林芙美子さんの「浮雲」に「屋久島は月のう...

食べ物あれこれ(カ行)  落語の森  紫紺亭圓夢の写真

食べ物あれこれ(カ行)  落語の森  紫紺亭圓夢

蒲鉾による騒動は「鮫講釈」、昔の講釈が大好きだった立川談志師が気持ちよさそうに演っていた! 師ご存命の頃の立川流では、二つ目昇進基準が「古典50席・歌舞音曲・講談」。この噺、鮫に魅入られた船中の講談師がこの世の名残とばかりに張扇をパンパンとたたいて次から次へと読んでいくシーンが見もの。 「鮫講釈」...

食べ物あれこれ(ア行)  落語の森  紫紺亭圓夢の写真

食べ物あれこれ(ア行)  落語の森  紫紺亭圓夢

アイスクリームが出てくる珍しい噺といえば先代(八代目)桂文楽師の「かんしゃく」、ただただかんしゃくを起こす旦那の噺で師と柳家小三治師でしか聴いたことがない。 酒はさまざまな噺に登場するがポピュラーなところでは「替り目」。酔っ払いの亭主に困惑する女房の噺で寄席のスタンダード、演り手も多い。本来のサゲ...

日本食はバランス  山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センターの写真

日本食はバランス  山下弘太郎 キッコーマン国際食文化研究センター

冬の間に鍋を食べた方も多いのではないでしょうか。鍋料理は肉や魚、野菜、キノコなど、体が温まるだけではなく、寒さに耐えるための栄養も取れるバランス食でもあります。(写真:高野豆腐は貴重なたんぱく源=キッコーマン提供) ちなみに鍋に入れる肉は何ですか? 牛肉、豚肉、鶏肉でしょうか。それとも、牡丹、紅葉...