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購買力向上で食料援助は減少  国連世界食糧計画にノーベル平和賞 連載「アフリカにおける農の現在(いま)」第5回の写真

購買力向上で食料援助は減少  国連世界食糧計画にノーベル平和賞 連載「アフリカに...

 飢餓や食料不足に対してこれまでどのような対応がされてきたか。まず思い浮かべるのは食料援助であろう。2010年代前半までにアフリカではおしなべて食料安全保障の状況が改善される一方、紛争や感染症、天候不順による飢餓や食料不足に苦しんできた地域においては、依然として多くの援助食料が配布されてきたことは紛...

飢餓の大地の今  食料安全保障の動向  連載「アフリカにおける農の現在(いま)」第4回の写真

飢餓の大地の今  食料安全保障の動向  連載「アフリカにおける農の現在(いま)」...

 ここまでの連載3回にわたり、穀物生産性の向上や野菜生産の増加など、アフリカで近年見られる新たな傾向について概観してきた。それを踏まえて今回着目するのは、かつての「飢餓の大地」がどのような変化を遂げてきたかである。  過去には大飢饉の発生により多くの人びとが命を落としてきたが、最近ではそういった報道...

穀物生産は立ち上がるか  肥料増で生産性上向く  連載「アフリカにおける農の現在(いま)」第3回の写真

穀物生産は立ち上がるか  肥料増で生産性上向く  連載「アフリカにおける農の現在...

 アフリカは長い間、貧困・飢餓・栄養不足などのイメージで語られてきた。イメージとはいえ、一面の真実でもある。特に、農が人を養う上で一番大切な分野である穀物の生産性は、長く停滞してきた。(写真:小麦の収穫、エチオピア中部のディレ・キルト村、2019年10月=田代啓さん撮影)  人口の半分以上が農村に住...

野菜・果実が主役に  農産物輸出の拡大と変貌  連載「アフリカにおける農の現在(いま)」第2回の写真

野菜・果実が主役に  農産物輸出の拡大と変貌  連載「アフリカにおける農の現在(...

(写真はイメージ)    21世紀になってからしばらくの間、アフリカは全体として高い成長を遂げた。世界的な資源ブームのため、石油など鉱産物の輸出額が急速に拡大したことに大きくよっている。  ただ、鉱産物を輸出しない国でも高い成長がみられた。そこで一役買ったのが農業である。2000年から2017年まで...

希望の大陸? 人口増加と世界  連載「アフリカにおける農の現在(いま)」 第1回の写真

希望の大陸? 人口増加と世界  連載「アフリカにおける農の現在(いま)」 第1回

 新型コロナウイルスの感染拡大はアフリカにも大きな打撃を与え、食料安全保障と貧困撲滅にとって重要な農業が危機に脅かされている。そうしたアフリカの農業と食の現状を、京都大学の高橋基樹教授が若い研究者とともに連載(10回予定)で報告する。  第1回は大学院生の田代啓さんとともに、人口と農業生産の推移を分...

コメ生産量の向上を目指す タンザニア、水資源の利用提案  廣瀬千佳子 国際農林水産業研究センター農村開発領域主任研究員の写真

コメ生産量の向上を目指す タンザニア、水資源の利用提案  廣瀬千佳子 国際農林水...

 タンザニアってどんな国?   東アフリカのタンザニアは、アフリカ大陸で最も高いキリマンジャロ山、世界遺産に登録されたセレンゲティ国立公園やンゴロンゴロ自然保護区などを有する自然豊かな国です。日本からは、年間約6000人の観光客が登山やサファリツアーに訪れているといわれています。  また、「キリマン...