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酒造り、無形文化遺産登録  週間ニュースダイジェスト(12月1日~12月7日)

2024.12.09

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 ▼酪農家15年で半減以下 経営難、1万戸割れ(12月2日)
 酪農団体でつくる中央酪農会議は生乳の販売を受託する酪農家数が今年10月時点で前年同月比5.7%減の9960戸になったと発表した。2009年10月時点の2万242戸から15年間で半数以下に減少した。ここ数年は飼料高騰による経営難で離農ペースが加速。減少が続けば国産牛乳の供給が不足する懸念もあるとして、消費拡大や生産コスト転嫁への理解を呼びかけている。

 ▼クロマグロ漁獲枠1.5倍 大型魚、当初案で最終合意(12月3日)
 太平洋クロマグロの資源管理を議論する国際会議が閉幕し、水産庁が結果を公表した。2025年以降の年間漁獲枠について、大型魚を1.5倍、小型魚を1.1倍とする当初の増枠案で最終合意した。日本分の枠も同様に拡大され、大型魚が2807トン増の8421トン、小型魚が400トン増の4407トンとなる。増枠の合意は3年ぶりで、資源への影響が大きい小型魚では初めて。

 ▼地域一体で漁業所得向上 全漁連5年方針、販売強化(12月4日)
 全国漁業協同組合連合会(全漁連)は全国代表者集会を東京都内で開き、2025~29年度の5年間の活動方針を決定した。水産物の抜本的な販売強化を最重点事項に位置付け、地域一体で漁業者の所得向上を目指す。輸出拡大や電子商取引(EC)サイトでの産直事業の拡充などを進める。

 ▼酒造り、無形文化遺産登録 「地域社会結束に貢献」(12月5日)
 南米パラグアイで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)政府間委員会は、日本酒や本格焼酎、泡盛などの「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録した。委員会の決議は、酒造りを通じて職人らと住民が結び付き「地域社会の結束に貢献している」などと評価。海外での知名度アップによる輸出増が見込めるほか、地域振興に弾みがつきそうだ。

 ▼最優秀賞に熊本の高校生 地方創生コンテスト(12月7日)
 地方創生のアイデアを競う政府主催のコンテストの最終審査が東京都内で開かれ、高校生以下の部で熊本県立熊本農業高校の「養豚プロジェクト」が最優秀の地方創生担当大臣賞に選ばれた。飼料高騰に悩む地元養豚業の経営を安定させるため、食品廃棄物を活用した飼料で育てる「くまもとの赤ぶた」のブランド化を提案した。

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