農業版の新人研修がスタート 日本農業経営大学校のオンラインスクール開講
2023.06.07
日本農業経営大学校(合瀬宏毅校長)は7日、初めて就農する若手農業者が、農業に必要な知識や社会人としての心構え、ビジネスマナーを講習と合宿で学ぶ「新農業者スタートダッシュ研修」を、東京・品川の同校で開講した。
一般的な企業の新人研修にあたるこの研修は8月18日まで。まずこの日、30人が同校に集まって2泊3日で合宿し、受講とともにメンバーと交流。6月14日からは週1回のペースで開く計8回のオンライン講座で、農業の将来やさまざまな経営モデル、目標の設定などについて学ぶ。
初日のこの日は午後、開講式を行い、合瀬校長が「『農業新人』を後押しするような講習はこれまでなかった。農業に挑む戦略を考える基礎をここから作ってほしい」とあいさつした(下の写真)。
この日は、同校と研修を企画・開発した佐川友彦ファームサイド株式会社代表取締役によるガイダンス「農業界の歩き方」も行われた。著書「東大卒、農家の右腕になる。小さな経営改善ノウハウ100」でも知られる佐川氏は、農業界の現状や農業経営の概要を説明した(上の写真)。
合瀬校長は「受講者を3月から募ったところ、親御さんと農業を始める人や農業法人の新人・若手ら30人がすぐ集まり、期待を感じている。この研修が終了しても、1年、また3年たった時に、さらに学びを深めるフォローアップ研修を設定したいと考えている」と話した。
一般社団法人アグリフューチャージャパン(AFJ、合瀬宏毅理事長)が運営する日本農業経営大学校は、2013年4月に開校した。今年4月に開校10周年を迎えるのを機に教育課程を刷新し、オンラインスクールを始めた。
AFJには農林中央金庫など農業関連の企業や団体、食品メーカーなどが会員として所属している。
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