「森林づくり全国推進会議」発足 会長に桜田謙悟氏
2022.10.21
官民が連携して全国で森林づくりを進め、先進的な取り組みについて情報発信する「森林(もり)づくり全国推進会議」が21日、発足し、会長に経済同友会の桜田謙悟代表幹事が就任した。
同会議は2007年にスタートした「美しい森林づくり全国推進会議」の後継で、森林育成を通じた持続可能な開発目標(SDGs)の達成や脱炭素社会の実現に取り組む活動を進めたり、賛同したりする企業・団体が会員となり、財界や自治体、関連産業団体などと連携する。20日付で解散した旧会議の141組織が新会議の会員となった。
毎年夏ごろに会議を開き、実際に森林づくりや森林を活用した事業などを行った会員の中から、特に先駆的な事例について発表してもらう。会議の事務局は、引き続き公益社団法人国土緑化推進機構に置いた。
この日は東京都内で発足式を行い、桜田新会長(上の写真)があいさつした。式には野村哲郎農相(上の写真:右から2人目)、「林業復活・地域創生を推進する国民会議」の宮下正裕会長らも出席。野村農相は「この会議に多くの企業・自治体・団体が参加し、森林づくりが国民の大きな動きになることを期待している」と述べた。
宮下正裕氏は「木を『切って、使って、植えて、育てる』という森林の循環利用をともに進めていきたい」と話した。
関連記事:国産材利用の定着・加速を 林業国民会議
(あいさつする桜田謙悟会長)
発足式の後、森林づくりについてのシンポジウムを行い、農林中金総合研究所の皆川芳嗣理事長をモデレーターとしたパネルディスカッション「企業等による森林づくり活動の更なる展開に向けて」には、パネリストとして先進的な森林づくり・関連事業に取り組む企業の代表4氏が参加。林野庁の小坂善太郎森林整備部長もコメンテーターとして参加した。
シンポジウムでは織田央林野庁長官が、国民参加の森づくりをはじめ林業行政について講演した。
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