つくる

1~6月食品輸出が過去最高  週間ニュースダイジェスト(7月31日~8月6日)

2022.08.08

ツイート

1~6月食品輸出が過去最高  週間ニュースダイジェスト(7月31日~8月6日)の写真

 農林水産省は2022年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額が前年同期比13.1%増の6525億円と、上半期では最高となった発表した(8月5日)。外食向け需要が米欧を中心に回復したことが寄与し、円安で価格競争力が高まったこと効果もあった。
 輸出先国・地域別では、首位の中国(1201億円)が18%伸び、2位の米国(1046億円)も34.5%増。品目ではホタテガイやブリ、日本酒、牛乳・乳製品などが大きく増えた。
 22年通年では21年に続き、政府目標の1兆円超えの可能性が高まった。政府は25年までに年2兆円、30年までに5兆円を目指している。
 2021年度のカロリーベースの食料自給率は38%だった(8月5日)。


 ▼年内値上げ2万品目へ(8月1日)
 帝国データバンクは株式上場する主要飲食料品メーカー105社が、8月以降の年内に1万474品目の食品や飲料品を値上げすると発表した。7月までと合わせると1万8532品目、値上げ率は平均14%。年内には2万品目超が値上げになるとみている

 ▼トルコ経由レバノンへ(8月2日)
 ウクライナ南部オデッサからの穀物輸出を再開する貨物船の第1便が1日出港し、2日夜、トルコ・イスタンブール沿岸に到着した。航行の共同監視で国連など4者が設置した組織の担当者らが臨検を実施。問題はなく、船は中東レバノンへ出発した

 ▼東北をタマネギ産地に(8月3日)
 農業・食品産業技術総合研究機構と商社の双日、秋田県大潟村の農業法人「みらい共創ファーム秋田」は、東北6県でタマネギ生産や技術開発を促進する新組織を設立したと発表した。北海道など主産地の端境期に当たる7~8月に出荷する態勢を作り、東北を産地に育てる

 ▼処理水放出へ着工(8月4日)
 東京電力は福島第1原発でたまる処理水の海洋放出へ、海底トンネルの掘削などの工事を始めた。来春の放出開始を目指すが、工事完了が夏ごろになる可能性がある。放出開始までに漁業関係者らの理解を得る必要があるが、今後の具体的な協議手続きは示していない

 ▼農産物輸出最高(8月5日)
 農林水産省は2022年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額が前年同期比13.1%増の6525億円と、上半期では過去最高だったと発表した。外食需要が回復し円安も寄与した。品目別ではホタテガイ、ブリが伸び、国・地域別では首位中国が18.0%増、2位米国が34.5%増

 ▼食料自給率(8月5日)
 農林水産省は2021年度のカロリーベースの食料自給率が38%だったと発表した。過去最低だった前年度より1㌽上がったが、低い水準にとどまった。小麦や大豆の生産拡大や、外食需要の持ち直しによるコメ消費回復が押し上げた。生産額ベースでは63%と過去最低だった

最新記事