原発処理水を海洋放出 週間ニュースダイジェスト(8月20日~8月26日)
2023.08.28
▼ヒグマ「OSO18」を駆除(8月22日)
北海道釧路総合振興局は、釧路町で7月に駆除されたヒグマの毛のDNA型が道東部で放牧中の牛を次々と襲撃していたヒグマ「OSO(オソ)18」と一致したと明らかにした。オソ18は2019年夏以降、釧路町に隣接する標茶町と厚岸町で計66頭の飼育牛を襲ったとされる。
▼マグロ漁獲管理官新設へ 水産庁(8月23日)
水産庁がクロマグロなどの不正漁獲防止に向け、課長級ポストの「漁獲管理官」を2024年度に新設する方針を固めたことが分かった。複数の専門職員とチームを組んで全国の水揚げ港などに足を運び、不正が疑われる事案を見つけたり未然に防いだりする役割を担う。
▼原発処理水を海洋放出(8月24日)
東京電力は福島第1原発の処理水の海洋放出を始めた。「廃炉と福島の復興のため先送りできない課題」として、海洋放出の方針を決定して2年余り。政府は国際原子力機関(IAEA)の協力を得て安全性を訴えてきたが、風評被害を懸念する漁業者は反対姿勢を崩さない。
▼農水予算2・7兆円要求へ(8月24日)
農林水産省は食料の安定供給や食料安全保障強化を重点とした2兆7209億円の2024年度予算の概算要求案を自民党部会に示した。ウクライナ危機で輸入依存のリスクが浮き彫りとなった食料や肥料、飼料の国産化や国内利用拡大などの項目を増額する。
▼肉用子牛の生産者支援拡充(8月25日)
農林水産省は、東北や九州・沖縄地域を中心に肉用子牛の取引価格が急落していることを受け、1月から実施している生産者支援策を拡充すると発表した。12月までの臨時措置。全国を四つに分けた地域ブロック別の平均価格が全国平均を下回った場合、補助金を上乗せする。
最新記事
-
新米価格、値上がりの公算 週間ニュースダイジェスト(8月25日~8月...
▼農水予算2.6兆円要求へ 食料安定供給へ構造転換(8月27日) 農林水産省は2025年度予算の概...
-
コメ17%高騰、20年ぶり 週間ニュースダイジェスト(8月18日~8...
▼クマ対策、地域の連携強化 環境省、交付金30億円要求(8月19日) 環境省は2025年度予算の概...
-
太平洋クロマグロの漁獲枠拡大で合意 佐々木ひろこ フードジャーナリス...
7月半ば、日本の漁業者がここ数年待ち望んでいた大きなニュースが流れたことをご存じだろうか。マグロや...
-
観光ビジネスのプレイヤーの変化 森下晶美 東洋大学国際観光学部教授 ...
コロナ禍以降、観光に関わるビジネスプレイヤーが変化してきている。これまで観光というと、交通事業、宿...
-
岸田首相退陣へ 自民総裁選不出馬 週間ニュースダイジェスト(8月11...
▼台風5号、東北横断 岩手で記録的雨量、浸水も(8月12日) 台風5号は12日午前8時半ごろ、岩手...
-
目先の値上がりより米自給の存続に目を 小視曽四郎 農政ジャーナリスト...
主食とはいえ、支出額では完全にパンに抜かれ、年間支出額でも2万円を割った米(2022年一世帯食費占...
-
少子化対策に必要なのは安心できる雇用環境 藤波匠 日本総合研究所調査...
少子化が止まりません。厚生労働省が6月に公表した人口動態統計によれば、2023年の日本人の出生数は...
-
地域づくり支える学生マンション 沼尾波子 東洋大学教授 連載「よん...
東京都千代田区神田淡路町にユニークな学生マンション「ワテラススチューデントハウス」がある。ワテラス...
-
漁業界の永ちゃん、不可能に挑戦 中川めぐみ ウオー代表取締役 連載...
筆者が勝手に「漁業界の矢沢永吉」と称し尊敬する漁師さんが、千葉県にいらっしゃる。スズキの水揚げ日本...
-
東京農大などが「環境賞」記念祝賀会 「土壌藻類を活用した自然回復」で受...
「土壌藻類を活用した自然回復技術の実装」で第51回環境賞の最高賞である環境大臣賞受賞を記念した祝賀...