補助金漬けでは考える力が育たない 赤堀楠雄 材木ライター 連載「グリーン&ブ...
最近、スギやヒノキの人工林を「若返り」と称して皆伐(かいばつ)(一定面積の樹木をすべて伐採すること)し、若い苗木に植え替える事業が国や自治体の手厚い補助制度のもとに進められている。背景には、若い木の方が成長が旺盛で二酸化炭素(CO2)を多く吸収するので、地球温暖化防止に貢献できるという理屈がある。...
なぜ売れる「おにぎり」 畑中三応子 食文化研究家 連載「口福の源」
ここ数年、おにぎりがブームだ。全国で専門店が急増し、ぐるなび総研の2023年「今年の一皿」には「ご馳走おにぎり」が選ばれた。(写真はイメージ) 家庭料理では、15年に「おにぎらず」が大ヒットした。外食と中食では「ミシュランガイド東京2019」に初めて「おにぎり浅草宿六(やどろく)」が掲載されたこと...
原発事故、母親たちの闘い 菅沼栄一郎 ジャーナリスト 連載「よんななエコノミ...
「ボンジョールノ」「チャオ」。東京電力福島第1原発の北西に位置する福島県飯舘村の小学4年、長田緑(おさだ・りょく)君(9)は最近、イタリア語でのあいさつがうまくなった。 原発事故の影響下で暮らす子どもたちを対象に、同県いわき市の認定NPO法人「いわき放射能市民測定室たらちね」が、イタリアでの転地保...
空き家、最多900万戸 週間ニュースダイジェスト(4月28日~5月4日)
▼衆院3補選、自民全敗 擁立の島根、大差で落とす(4月28日) 衆院3補欠選挙の投開票があり、自民党が全敗した。唯一、与野党対決となった島根1区で立憲民主党元職が当選。自民は派閥の政治資金パーティー裏金事件の逆風を受け、東京15区と長崎3区で独自候補を擁立できず異例の不戦敗に追い込まれた上、島根1...
日本の中の海外 森下晶美 東洋大学国際観光学部教授 連載「よんななエコノミ...
コロナ禍の旅行制限の影響もあって4年ぶりに成田空港を訪れた。今回は旅行のためではなく、空港施設の視察をさせていただいたのだが、旅行者や施設などがずいぶん様変わりしているのに驚いた。 まず、空港にいる旅行者は圧倒的に外国人。数字上でインバウンド旅行者数はコロナ禍前の水準に回復したものの、日本人の海外...
生ごみのリサイクル 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
ごみとして捨てざるを得なかったものが、自然界の微生物の力によって実質的に価値のあるものに生まれ変わるって、なんて有意義で豊かなんだろう。今年の初めに訪れた山形県長井市の生ごみ堆肥化施設「長井市レインボープランコンポストセンター」で、山盛りになったフカフカの堆肥を見てそう強く思った。 長井市は、市内...