賃金上昇が招く農村の危機 問われる新しい働き方 アグリラボ編集長コラム
人事院は8月7日、国家公務員一般職の給与の引き上げを勧告した。また、厚生労働省の中央最低賃金審議会は7月28日に、最低賃金を大幅に引き上げ全国平均で時給1002円とする目安額をまとめた。今春の民間企業の賃上げも30年ぶりの高水準だった。物価上昇を上回る形で賃金が上昇すれば、消費の拡大を通じて経済の...
「レタスアート」で生産者の顔アピール LEOC、長野の農業法人と
企業や病院への給食提供を行うLEOC(レオック、東京都千代田区)は9日、長野県御代田町の農業生産法人トップリバーと、同県富士見町のトップリバーの畑で、2種類のレタスを使い文字を浮かび上がらせる「レタスアート」をお披露目した。 4月1日に40周年を迎えたレオックの親会社であるONODERA GROU...
観光の「チカラ」地方へ 森下晶美 東洋大学国際観光学部教授 連載「よんなな...
観光に大きな期待が寄せられる理由の一つに地方への経済効果がある。旅行者の方から消費に来訪してくれる観光という行動は、地域の自然や文化そのものが商品となるため新たな設備投資などは不要であること、一つの産業だけが発展するのではなく複数の地場産業に恩恵があること、地域の認知度が上がること、などから地方に...
低所得層の世帯に目配りを 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員 連載「...
「異次元の少子化対策」という岸田文雄首相のワーディングに批判が集まり、具体的なメニューの議論に入る前に早々に看板の掛け変えを余儀なくされました。結局、「次元の異なる少子化対策」に落ち着きましたが、政権与党としては、出ばなをくじかれた感は否めません。(写真はイメージ) ただ、呼び名よりも重要なことは...
塩分の多い土壌で甘み増す 高知の徳谷トマト 眉村孝 作家 連載「口福の源」
初めて徳谷トマトを口にしたのは2000年代半ば、前任者からの引き継ぎで高知を訪れたときのことだ。引き継ぎを終え、職場から前任者が行きつけの居酒屋へ向かう。店のメニューにそのトマトがあった。(写真:2004年3月、筆者撮影) 大きさは通常のトマトよりかなり小さい。外見は濃い赤色で、半分に切ると、中身...
安全・安心・交流の拠点に 郵便局の窓口ネットワーク 沼尾波子 東洋大学教授
金融機関などの窓口や店舗の閉鎖が加速している。人口減少に加えて感染症を契機とした窓口サービスのオンラインへの転換により、首都圏でも、都市銀行の支店や携帯電話ショップなどが次々と店舗を閉めている。 そのような状況の中で、全国2万4000の窓口ネットワークを維持するのが郵便局である。人口減少が進む地方...