有機農産物「価格同等なら買う」6割 購入経験は3割止まり 日本公庫調査
日本政策金融公庫が実施した消費者動向調査によると、有機農産物や、農薬や化学肥料の使用を控えて栽培した特別栽培農産物の価格について、「一般の農産物と同等なら買う」との回答が58.4%あった。(写真はイメージ) 「3割高までなら購入する」(14.9%)と「5割高までなら購入する」(2.9%)を合わせた...
総選挙にらみ手堅い人選 新農相に金子原二郎参院議員
岸田文雄内閣の農林水産相に、金子原二郎参院議員が就任した。金子氏(77)の父・岩三氏(故人)は、第1次中曽根康弘内閣で農相を務めており、中川一郎・昭一氏(いずれも故人)以来の親子2代の農相就任となる。(写真上下:金子氏の公式ホームページ、Facebookより) 金子原二郎(かねこ・げんじろう)氏は...
米価暴落から水田機能守れ 転作誘導策の充実を 小視曽四郎 農政ジャーナリスト
梅雨末期の再来のような大雨が田んぼを海に変える。自然の脅威は、年に一度の稲作農家の収入機会を簡単に奪う。今年はその上、米価暴落が稲作農家に襲いかかる。「生産調整が民間主導に移って以降最悪」(JA担当者)、「千葉の早場米は昨年の3割、4割安。JAなどの集荷業者が生産者に支払う仮渡金(概算金)も2割近...
農業の労働力確保で議論 農中総研がフォーラム
農林中金総合研究所(農中総研)は15日、オンラインフォーラム「農業分野における労働力確保の課題とJAの取り組み」(協力:共同通信アグリラボ)を開き、農業従事者や研究者のほか、政府・自治体関係者、ジャーナリストらが参加した。 フォーラムでは3人の研究者が講演。花木正夫・全国農業協同組合連合会(JA全...
「ゲノム編集」ってなに? 技術への理解深める必要 前田佳栄 日本総合研究所創...
ゲノム編集の登場により、作物の品種改良が進化しつつある。ゲノム編集は、狙った遺伝子をピンポイントで改変する技術であり、これまで何十年もかかっていた品種改良の期間を飛躍的に短縮することができる。(写真はイメージ) 人口増加や気候変動による食料供給の課題解決にも貢献すると期待されている。 国内では、ゲ...
「カロリーベース」の呪縛解け 新指標創設が急務 共同通信アグリラボ所長 石井...
新型コロナウイルスの感染拡大やパラリンピックのニュースに埋没してしまったが、2020年度の食料自給率(カロリーベース)は、前年度より1㌽低い37%で過去最低の水準だった。少し前なら「自給率低下は日本の食と農の危機」と大きく報道されただろう。しかし大手メディアはそろって地味な扱いで、いわゆる「ベタ」...