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農政への影響は限定的 総選挙で与党過半数割れ アグリラボ編集長コラムの写真

農政への影響は限定的 総選挙で与党過半数割れ アグリラボ編集長コラム

10月27日投開票の衆院選は、自民、公明両党の与党が計215議席にとどまり過半数(233)を割り込んだ。政権運営は混迷を極めている。特別国会での首相指名選挙が最大の焦点となるが、自民党が下野しない限り農業政策への影響は限定的だ。 石破茂内閣は、首相と林芳正官房長官が農相を経験しているだけでなく、農...

総裁候補、農政を語らず 結束する農林議員 アグリラボ編集長コラムの写真

総裁候補、農政を語らず 結束する農林議員 アグリラボ編集長コラム

事実上の次の首相を選ぶ自民党の総裁選が大詰めを迎えているが、農業に関する政策の議論は深まっていない。各候補は、農村を訪れてトラクターに乗ったり、特産品を試食して「おいしい」と連発したりして農業を大切にする姿勢をアピールしているが、具体的な政策には踏み込んでいない。 「農林水産業を魅力的にする」「食...

農水省「3つの過ち」 長期化したコメ不足 アグリラボ編集長コラムの写真

農水省「3つの過ち」 長期化したコメ不足 アグリラボ編集長コラム

9月に入って待望の新米(24年産)が出回り始め、コメ不足は徐々に落ち着くとみられる。しかし、価格は高止まりし混乱が長引き、消費者の不安は収まっていない。農水省は「全体の需給として、必要な在庫水準が確保されている」(坂本哲志農相)と言い続けているが、それならばなおさら、同省の不手際の責任は重い。 農...

「コメ自給」破綻の予感 鈍化する規模拡大 アグリラボ編集長コラムの写真

「コメ自給」破綻の予感 鈍化する規模拡大 アグリラボ編集長コラム

(越後平野、2023年10月3日) コメの価格が5月頃から上昇基調だ。一部のスーパーでは「お一人様5㌔2袋まで」と購入を制限する動きも出ており、将来の「コメ不足」を予感させる事態だ。 背景には、新型コロナ禍の影響で客足が減っていた外食産業界で需要が急激に回復したことがある。一方、昨年の猛暑の影響で新...

農村撤退の分岐点 復旧遅れる能登半島 アグリラボ編集長コラムの写真

農村撤退の分岐点 復旧遅れる能登半島 アグリラボ編集長コラム

年初の震災から半年余り、7月10日に輪島市中心部から南へ約1キロメートルの商業施設「ワイプラザ輪島店」で朝市が復活した。オレンジ色のテントの下で、地元の約30店が地元の農産・水産物、加工食品、工芸品などを会話を交わしながら売る日常が、部分的だが戻ってきた。 一方、約1.5キロメートル離れた本来の開...

涙の最終審議 「総意なき」改正基本法が成立 アグリラボ編集長コラムの写真

涙の最終審議 「総意なき」改正基本法が成立 アグリラボ編集長コラム

改正食料・農業・農村基本法は、5月29日の参院本会議で可決・成立、6月5日に公布・施行された。参院では「良識の府、再考の府」の名に恥じない審議を期待したが、与党・政府は野党の修正要求に一切応じず、法案を1本化できなかった。 農業政策は国民的課題であり、右も左もなく、党派を超えて合意形成を図るべきな...