コメ伸び率70%、過去最大 1月物価3.2%上昇 週間ニュースダイジェスト(2月16日~2月22日)
2025.02.25

▼原発回帰、再エネ最大5割 温暖化対策で脱炭素推進(2月18日)
政府は国の中長期的なエネルギー政策指針「エネルギー基本計画」の改定案を閣議決定した。原発を最大限活用する政策へ回帰し、同時に発電量全体に占める再生可能エネルギーの割合を2040年度に4~5割程度に引き上げる。温室効果ガスの排出削減目標を35年度に13年度比60%減、40年度に73%減とする地球温暖化対策計画も決め、国連に同日提出した。
▼茶生産量、鹿児島が初首位 静岡2位転落、農水省統計(2月18日)
農林水産省は2024年の荒茶(あらちゃ)の生産量で、鹿児島県が静岡県を上回り、統計が残る1959年以降で初めて首位になったと発表した。静岡は初めて首位から転落し、2位となった。鹿児島の生産量は前年比3.4%増の2万7千トンで、ペットボトル飲料向けが好調だった。急須で飲む家庭向けが多い静岡は5.1%減の2万5800トンだった。
▼1月のコメ価格、過去最高 業者取引、2万5927円(2月19日)
農林水産省はコメの出荷業者と卸売業者が売買する際の価格を示す「相対取引価格」を発表した。今年1月の2024年産米の全銘柄平均は玄米60キロ当たり2万5927円となり、業者間取引として比較できる1990年以降の単月で過去最高値となった。前年同月から69%上昇し、金額では1万569円値上がりした。
▼コメ伸び率70%、過去最大 1月物価3.2%上昇(2月21日)
総務省が発表した1月の全国消費者物価指数で、コメ類が前年同月比70.9%急騰し、4カ月連続で過去最大の伸び率を更新した。生鮮食品は2004年以来、約20年ぶりの高水準となり、キャベツは約3倍だ。生鮮食品を除く全体の指数(20年=100)も109.8と3.2%上昇し、23年6月以来1年7カ月ぶりの伸びとなった。
▼25年コメ生産、29道県増加 異例判断、価格高騰回避も(2月22日)
2025年の主食用米の生産量について各都道府県が目安を公表し、29道県が24年産の実績より増加を見込んでいることが分かった。昨夏の品薄や民間在庫の低迷が後押しとなり、増産へとかじを切る産地が相次いだ。25年産の流通量が増えれば、さらなる価格高騰は回避される可能性もある。人口減で長期的なコメの需要は減少傾向にある中、多くの産地が異例の判断をした形だ。
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