つくる

総合事業の好循環を目指す　　JA全国大会

2024.10.18

　全国農業協同組合中央会（JA全中）は10月18日、「組合員・地域とともに食と農を支える協同の力～協同活動と組合事業の好循環～」をテーマに、3年に1度のJA全国大会を開いた。東京都内のホテルの会場に約1500人が集まり、オンラインで約2500人が参加した。

　大会では、四半世紀ぶりに食料・農業・農村基本法が改正されたことや、来年に国連が定める国際協同組合年（IYC）を迎えることを踏まえ、「協同活動と総合事業で食と農を支え、豊かな暮らしと活力ある地域社会を実現する」というJAグループの存在意義を確認した。

　その上で、「食料安全保障への貢献など食料・農業」、「組合員の暮らしの充実と地域の活性化」、「組織基盤の強化」、「経営基盤の強化」、「広報」の5つの戦略を決議した。

　大会は30回目。石破茂首相はビデオメッセージで「農業のポテンシャルを生かせるよう、充実した体制で臨む」と述べた。国際協同組合同盟（ICA）のアリエル・グランコ会長もビデオで「日本の総合事業は模範であり、協同組合に対する共感をもたらす」と述べ、金融事業や経済事業を兼営する総合事業の意義を強調した。

　青木一彦官房副長官と小里泰弘農相が政府側の来賓として出席したが、衆議院選挙の投開票を27日に控えており、政党の代表は招かれなかった。