処理水放出「懸念ほどの消費減ない」 韓国政府 NNA
2023.09.20

韓国海洋水産省は9月12日、東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出以降、水産物の消費は懸念していたほど落ち込まなかったとの見解を示した。聯合ニュースが伝えた。(写真はイメージ)
同省の朴成訓(パク・ソンフン)次官によると、放出開始後の8月28日から9月3日までの大型スーパーマーケット3社の売上高は前週比で11.8%増加したという。また、伝統市場で使用できる「オンヌリ商品券」のキャッシュバックイベントを行っている鷺梁津水産市場(ソウル市銅雀区)では、小売店は前週比17.3%、飲食店は3.5%、それぞれ売り上げが伸びた。
一方、韓国外食産業研究院が海鮮専門店やすし屋など1000店を対象に電話調査したところ、同期間の売上高は3.4%減少したことが分かった。ただ、このうち刺し身店100店については売り上げの変動はなかったという。
消費活性化対策を推進
同省は水産物の消費を綿密にモニタリングして、消費が萎縮しないよう安全性を積極的に呼びかけていくとともに、消費活性化対策を推進していく方針だ。(NNA)
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