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脱中国依存へ緊急水産支援  週間ニュースダイジェスト(8月27日~9月2日)

2023.09.04

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 ▼肥料価格、20年比1・5倍(8月29日)
 農林水産省は、ウクライナ危機などにより、農家が購入する肥料と飼料の6月の価格が2020年と比べてそれぞれ約1・5倍に値上がりしたと明らかにした。生産資材や燃料の高騰分を農産物の小売価格に転嫁する方法について「適正な価格形成に関する協議会」の初会合で示した。

 ▼ガソリン最高値185円 15週連続値上がり(8月30日)
 経済産業省が発表した28日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査より1円90銭高い185円60銭となり、最高値を更新した。値上がりは15週連続。原油価格の高騰と円安進行に加え、政府が補助を段階的に縮小していることが響いた。

 ▼佐賀の養豚場で豚熱感染(8月30日)
 佐賀県は唐津市東山の養豚場で豚熱(CSF)の感染疑いが発生し、国の検査で確定したとして、飼育されている約500頭の殺処分を開始した。翌日には2例目の感染が確認された唐津市の養豚場で、約1万頭の殺処分を進めた。農林水産省によると、九州で豚熱が確認されたのは、1992年以来31年ぶり。

 ▼脱中国依存へ緊急水産支援 首相、対策5本柱表明(8月31日)
 岸田文雄首相は日本産水産物の輸入を中国が全面停止したことを受け、水産事業者の支援策を発表した。中国市場依存の脱却に向け緊急支援事業を創設する。国内消費の拡大や輸出先の転換対策など5本柱の政策支援パッケージを来週初めまでに取りまとめるよう関係閣僚に指示した。

 ▼34都府県コメ「平年並み」 23年産作柄、天候恵まれ(8月31日)
 農林水産省は2023年産コメの作柄概況(8月15日時点)を発表した。田植え期以降はおおむね天候に恵まれたとして、秋田や新潟、兵庫など34都府県を「平年並み」とし、北海道や宮城など5道県は「やや良」と見込んだ。一方で6月以降の梅雨前線による大雨や台風などの影響もあり、広島や大分など西日本の7県を「やや不良」とした。

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