急性飢餓人口2億5800万人 週間ニュースダイジェスト(4月30日~5月6日)
2023.05.08
国連食糧農業機関(FAO)、世界食糧計画(WFP)などの発表によると、紛争や自然災害で深刻な食料不足に陥った人々の数を示す2022年の「急性飢餓人口」が、調査対象の58カ国・地域で、過去最多の2億5800万人になった(5月3日)。21年は1億9300万人だった。最大の発生要因は紛争で、全体の45%にあたる1億1710万人が影響を受けた。
ロシアのウクライナ侵攻による食料価格の上昇も影響しており、22年末時点でも38カ国・地域で、10%以上の食料価格の上昇が見られた。
経済制裁の対象外であるロシアからの水産物輸入が増え、2022年度は最高額となったことが分かった(5月5日)。
▼SDGs債の発行増加(5月1日)
環境や社会課題解決の資金調達で企業や自治体が発行するSDGs債の国内発行額が、2022年度に前年度比55.7%増の4兆7036億円と過去最高になったことが、大和証券の調査で分かった。温室効果ガス排出量の多い企業の発行が広がり、地方債も20自治体が発行した
▼石川選手引退(5月1日)
2011年から全国農業協同組合連合会(JA全農)と所属契約を結ぶ卓球日本代表の石川佳純選手が、自身のインスタグラムで現役引退を表明した(5月1日)。全日本卓球選手権で5回優勝し、五輪では3大会連続でメダルを獲得した。山口県出身、30歳
▼お茶シーズン始まる(5月2日)
京都府宇治市で新茶シーズンを告げる行事「八十八夜茶摘みの集い」が開かれ、公募で選ばれた「宇治茶宣伝隊」が新芽を摘み取った。従来「宇治茶レディ」が活動してきたが、今年は男性を加え、改称した。一般客もお茶の手もみ実演の見学や茶摘みを楽しんだ
▼紛争で飢餓人口増加(5月3日)
世界食糧計画(WFP)などは58カ国・地域を対象とした調査で、紛争や災害で深刻な食料不足に陥った人の数を示す「急性飢餓人口」が2022年に、2億5800万人と過去最多になったと発表した。21年は1億9300万人だった。最大の発生要因は紛争で、1億1710万人が影響を受けた
▼水産物輸入が最高に(5月5日)
2022年のロシアからの水産物輸入額が1552億円と、1992年以降で最高となったことが分かった。ロシアからの水産物輸入は、ウクライナ侵攻を受けた日本の経済制裁の対象外。米国の禁輸による日本への輸出拡大や、ウニやサケ・マスなどの日本の不漁が要因とみられる。品目別の最高額はズワイガニの326億円
最新記事
-
急性飢餓人口2億5800万人 週間ニュースダイジェスト(4月30日~...
国連食糧農業機関(FAO)、世界食糧計画(WFP)などの発表によると、紛争や自然災害で深刻な食料不...
-
誰にも負けぬ酒造りの情熱 「東洋美人」の澄川酒造場 連載「農大酵母...
山口県萩市中小川にある澄川酒造場は、米問屋だった澄川家が親戚筋の酒蔵を引き受けて、1921(大正1...
-
二股ニンジンの行方 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
私たちがスーパーで見かけるニンジンは、真っすぐでほどよくふくよかで、傷も虫食いもないものばかりであ...
-
京都・阿蘇海の未来はハマグリにあり 佐々木ひろこ フードジャーナリス...
京都府の北部、宮津湾に北へ向かってのびる天橋立。その西側に位置する内海の阿蘇海は、2000年代まで...
-
5月は缶コーヒー、サバ缶 週間ニュースダイジェスト(4月23日~29...
帝国データバンクは5月に値上げされる食品が、酒類・飲料や加工食品など824品目になるとの調査結果を...
-
すし人気が圧倒的 訪日外国人からみた日本の「食」 農林中金が調査
農林中央金庫が4月27日に公表した「訪日外国人からみた日本の"食"に関する調査」によると、「最もお...
-
米粉代替作戦 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載「グリーン&ブル...
コメがついに麺にも抜かれた、と総務省調査(2人以上家庭、平均世帯人員2.91人)が伝えていた。20...
-
国産FSC認証広葉樹材を販売 堀内ウッドクラフト
日本森林管理協議会(東京都世田谷区、FSCジャパン)は、木工品製造販売の堀内ウッドクラフト(神奈川...
-
ウクライナ支援で一致 週間ニュースダイジェスト(4月16日~22日)
先進7カ国(G7)農相会合が宮崎市で、2日間の日程で開幕した(4月22日)。ウクライナ危機で重要性...
-
「地域創生」五感で学ぶ 東京農大「食と農」の博物館が企画展
東京農業大学(江口文陽学長)の「食と農」の博物館(東京都世田谷区)は21日、企画展「五感で学ぶ! ...