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横浜・鶴見神社で「田祭り」  稲作の所作伝える  4年ぶり一般公開

2023.04.29

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横浜・鶴見神社で「田祭り」  稲作の所作伝える  4年ぶり一般公開の写真

 横浜市鶴見区の鶴見神社で429日、4年ぶりに「田祭り」(写真は早乙女)が一般に公開された。鎌倉時代から伝わる民俗芸能で、豊作と子孫繁栄を願い、鍬入れから、代かき、種まき、田植え、収穫まで一連の稲作の作業を社務所に設けた舞台で演じた。新型コロナウイルスの影響で過去3年は中止と無観客開催だった。

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 地域の老若男女が、鍬など模造の農機具を手にして羽織や笠を身にまとい、神壽歌(かみほぎうた)に合わせ、午後6時前から約1時間にわたって早乙女の田植え踊りなどを次々と演じた。幼児が牛の姿をまねて歩くと、観客は大きな声援を送った。

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 鶴見の田祭りは、鎌倉時代から伝わるとされるが、明治初期に途絶えた。前宮司の金子元重さんらが古文書などを基に1986年に115年ぶりに再興、素朴ながら伝統的な稲作の所作を忠実に伝えており、2017年に横浜市地域無形民俗文化財に登録された

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