「高校牛児」日本一に岐阜・大垣養老 和牛甲子園、最多40校参加
2023.01.20
授業やクラブ活動で和牛を肥育する全国の高校生が、和牛肥育の取り組みを発表して枝肉の肉質を競う第6回「和牛甲子園」が19、20日、東京都港区の会場で開かれ、総合評価部門の最優秀賞を岐阜県立大垣養老高校(養老町)が受賞した。(写真:同校の発表資料から)
和牛甲子園は将来の担い手候補である高校生の就農意欲を向上させ、同じ志を持つ高校生同士のネットワークを作って意欲と技術の向上を図るのが狙い。全国農業協同組合連合会(JA全農)が主催する。
今回は新規参加県が3つ、新規参加校が5つあり、過去最多の計23道府県の40校が出場した。出品頭数は56頭と前回より6頭増えた。会場に集まって2日間開催するのは3年ぶり。
活動などの発表について競う「取り組み評価部門」、肥育した和牛の枝肉で競う「枝肉評価部門」など、各賞の受賞校は以下の通り。総合評価部門は取り組み評価部門と枝肉評価部門の得点を合算する。
【総合評価部門】
最優秀賞:岐阜県立大垣養老高校
【取り組み評価部門】
最優秀賞:鹿児島県立市来農芸高校(いちき串木野市)
優秀賞(2校):広島県立西条農業高校(東広島市)、北海道倶知安農業高校(倶知安町)
優良賞(3校):京都府立農芸高校(南丹市)、栃木県立栃木農業高校(栃木市)、神奈川県立中央農業高校(海老名市)
高校牛児特別賞:愛知県立渥美農業高校(田原市)
審査委員特別賞:鹿児島県立鹿屋農業高校(鹿屋市)
【枝肉評価部門】
最優秀賞:栃木県立矢板高校(矢板市)
優秀賞(2校):大垣養老高校、鹿児島県加世田常潤高校(南さつま市)
優良賞(3校):福島県立磐城農業高校(いわき市)、岐阜県立飛騨高山高校(高山市)、島根県立出雲農林高校(出雲市)
審査委員特別賞:渥美農業高校
【参加校一覧】
(枝肉評価部門の最優秀賞を受けた栃木県立矢板高校の紹介動画から)
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