「免疫力向上」も摂取目的に 矢野経済研究所が健康食品アンケート
2021.03.31
矢野経済研究所がこのほど発刊した市場調査資料「2021年版 健康食品の市場実態と展望 ~消費者調査編~」によると、健康食品についてのアンケートで、摂取目的を「免疫力の向上」とする回答が若い男性や60代以上の女性で2割を超え、コロナ禍で免疫力についての関心が高まっていることが分かった。(写真はイメージ)
同研究所は昨年12月、健康食品を摂取した経験のある1200人を対象にインターネットで調査し、年齢3クループ(20・30代、30・40代、60代以上)と性別で分けた計6グループで結果を比較した。
摂取目的の回答(複数回答)は、年齢性別を問わず2~6割が「健康維持・増進」「疲労回復、滋養強壮」の2つを選ぶ中、60代以上の女性では24.5%が「免疫力の向上」を指摘して、「健康維持・増進」(59.5%)に次ぐ2位となった。
男性でも「免疫力の向上」は20・30代の20.5%(3位)が、60代以上の24.0%(3位)が選んだ。
健康食品の購入方法では、60代以上の7割前後(男性65.0%、女性70.5%)が「通信販売」と回答したのに対し、20・30代は6割(男性59.5%、女性63.5%)が「ドラッグストア、薬局・薬店」と答えた。
健康食品への月間支出額は、年齢が高いほど多く、6グループのうち60代以上の女性が4170円と最高で、最低は20・30代男性の2665円だった。
(表:健康食品の摂取状況=矢野経済研究所作成)
機能性表示食品に関する質問では、「週1回以上摂取している」との回答が6グループで最も多かったのは20・30代の男性の56.5%で、最低は40・50代の女性の32.0%だった。
関心を持っている機能についての回答では、年齢性別を問わず「おなかの脂肪」「体重減少」「腸内環境」の3つが多かった。
(表:機能性表皮食品の摂取状況・関心=矢野経済研究所作成)
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