予算膨張115兆円超え 25年度、歳出・税収最大 週間ニュースダイジェスト(12月22日~1月4日)
2025.01.06
▼農業総産出額2年連続増 23年、コメや鶏卵価格上昇(12月24日)
農林水産省は2023年の全国の農業総産出額が前年比5.5%増の9兆4991億円だったと発表した。増加は2年連続。流通量が減少したコメや、鳥インフルエンザで供給不足に陥った鶏卵価格の上昇が押し上げた。品目別ではコメが8.9%増の1兆5193億円だった。
▼予算膨張115兆円超え 25年度、歳出・税収最大(12月27日)
政府は27日、2025年度予算案を閣議決定した。一般会計の歳出(支出)総額は115兆5415億円と膨らみ、2年ぶりに当初予算ベースで過去最大を更新。借金の返済費と利払いを合わせた国債費が28兆円と重くのしかかり、社会保障、防衛も大幅に上積みした。歳入(収入)は、税収が78兆4400億円と6年連続で最大を見込むが、不足分を借金に依存する財政運営が続く。
▼24年1等米比率、平年並み 23年産は60.9%で最低(12月27日)
農林水産省が27日発表した2024年産米の11月末時点の農産物検査結果は、1等米比率が76.1%で平年並みを維持した。同時に発表した23年産米の24年10月末時点の1等米比率は60.9%で確定し、現行制度になって以降で最低となった。
▼18歳新成人109万人 3万人増も2番目の少なさ(12月31日)
総務省が31日公表した2025年1月1日時点の人口推計によると、06年生まれの新成人(18歳)は109万人だった。24年よりも3万人増えたものの、過去2番目に少なく、少子化の流れは止まっていない。巳(み)年生まれは1002万人だった。
▼抹茶へ生産転換、輸出強化 農水省方針、海外ラテ人気(1月3日)
農林水産省が2025年度以降の茶の生産に関し、一般的な「煎茶(せんちゃ)」などから抹茶の原料となる「てん茶」への転換を農家に促す方向で検討していることが分かった。今春に見直す基本方針に盛り込む。海外で抹茶を使ったラテやスイーツが人気で、輸出を強化できると見込んだ。国内では急須などで入れる茶葉の消費量が減少し、価格も低迷していることから、農家の経営を支えるために調整を進める。
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