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訪日消費、初の8兆円超  週間ニュースダイジェスト(1月12日~1月18日)

2025.01.20

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 ▼稲作の新たな栽培方法に大賞 高校生ビジネスコンテスト(1月12日)
 全国の高校生らが新規事業のアイデアを競うコンテスト「ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫主催)の最終審査会が東京都内で開かれた。書類選考を通過した10校が企画内容をプレゼンし、宮城県農業高校のチームがグランプリに選ばれた。稲作の新たな栽培方法と肥料を全国の農家に提供するプランを発案した。

 ▼倒産1万件超、11年ぶり 物価高、人手不足直撃(1月14日)
 東京商工リサーチが発表した2024年の企業倒産(負債額1千万円以上)は前年比15.1%増の1万6件となり、13年以来11年ぶりに1万件を超えた。増加は3年連続。うち1万4件が中小企業で円安によるコスト高騰や人手不足が経営を圧迫した。倒産件数は多くの地域や業種で拡大。2年連続で北海道から九州までの全9地区で前年を上回った。

 ▼訪日消費、初の8兆円超 24年、円安や国際線再開で(1月15日)
 観光庁は2024年に日本を訪れた外国人の宿泊や買い物などの消費額(速報値)が8兆1395億円だったと発表した。8兆円を超えたのは10年の統計開始後初めて。これまでは23年の5兆3065億円が最高だった。政府観光局が公表した24年の訪日客は過去最多の推計3686万9900人。訪日客に利点が大きい円安に加え、新型コロナウイルス禍で減った国際線定期便の再開が追い風となった。

 ▼キャベツの価格3.3倍 農水省調査、家計負担に(1月15日)
 農林水産省が発表した野菜の食品価格動向調査によると、6~8日の全国平均小売価格はキャベツが1キロ当たり534円で、平年比約3.3倍となった。産地が昨夏の猛暑や昨秋の天候不順に見舞われ、生育の遅れや品質不良による出荷量の減少が原因。鍋向けの需要が高いハクサイやダイコンなど調査対象の8品目全てが値上がりした。長引けば家計への負担も懸念される。

 ▼牛肉輸出再開へ協議継続 江藤農相、中国側と会談(1月17日)
 江藤拓農相は訪問先の中国・北京で韓俊農業農村相と会談し、日本産牛肉の対中輸出再開の前提条件となる協定の早期発効に向けた意思疎通を継続する考えで一致した。江藤氏が会談後に記者団に明らかにし、輸出再開へ「重要な一歩を踏み出せた」と評価した。東京電力福島第1原発の処理水放出に伴い中国が停止した日本産水産物輸入再開も改めて要請した。

 ▼24年産コメ、過去最高値 業者取引、2万3715円(1月17日)
 農林水産省はコメの出荷業者と卸売業者が売買する際の価格を示す「相対取引価格」を発表した。昨年12月までの2024年産米の全銘柄平均は玄米60キロ当たり2万3715円となり、比較できる1990年以降で過去最高値だった。これまで最高だった93年の大凶作「平成の米騒動」の2万3607円を超えた。

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