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贈り物の行く末を案ずる 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
もう1カ月以上前の話になってしまうが、このたびの年末年始は休みが長かったので、家の冷蔵庫や食料棚に長い間残っていた食べ物たちの一掃に取りかかった。もちろん捨てるのではなく食べることによってである。アマランサス、冷凍したマスカット、リゾットの素、しいたけ茶とごぼう茶、乾燥タイプの海藻サラダ、ポップコ...
マサバの推定資源量が激減 佐々木ひろこ フードジャーナリスト 連載「グリーン...
塩焼き、みそ煮、竜田揚げ、シメサバ、南蛮漬け...。定番の家庭料理に人気のサバ、特にマサバは日本人にとてもなじみ深い魚だ。水産資源としてのマサバには、産卵場所や分布域といった生物学的特徴から、「太平洋系群」と「対馬暖流系群」という二つのグループがあると考えられており、各グループ単位で資源が管理され...
スポーツで町おこし スラックラインの長野県小布施町 森下晶美 東洋大学国際観光...
スラックラインというスポーツをご存じだろうか。2点間に張った伸縮性のあるラインの上で行う綱渡りとトランポリンを組み合わせたような競技で、世界には300万人以上の愛好者がいるという。 このスラックラインを使って長野県小布施(おぶせ)町が町おこしをしようと頑張っている。小布施町は長野駅からローカル線で...
コメ伸び率70%、過去最大 1月物価3.2%上昇 週間ニュースダイジェスト(2...
▼原発回帰、再エネ最大5割 温暖化対策で脱炭素推進(2月18日) 政府は国の中長期的なエネルギー政策指針「エネルギー基本計画」の改定案を閣議決定した。原発を最大限活用する政策へ回帰し、同時に発電量全体に占める再生可能エネルギーの割合を2040年度に4~5割程度に引き上げる。温室効果ガスの排出削減目...
少子化で変化する大学の役割 藤波匠 日本総合研究所調査部上席主任研究員 連載...
先日、大学入学共通テストが実施されました。志願者数は50万人に少し欠ける49万5千人でした。現在の18歳人口はおおむね100万人であることから、2人に1人が志願したことになります。前年より微増とのことですが、センター試験と名乗っていた頃には志願者が60万人を超えていた時代もありました。少子化と大学...
まだ終わっていない米騒動 小視曽四郎 農政ジャーナリスト 連載「グリーン&ブ...
真冬だというのに米業界が熱い。雪をも溶かさんばかりに数値が過去最高の記録づくめ。米業界といえば昨年夏場にスーパーや米穀店の店先から米が姿を消し、南海トラフ地震臨時情報も手伝って「令和の米騒動」が起きた。新米の出回りや買いだめの反動で、その後、沈静したかに見えたが、生産現場では集荷競争は全く収まらず...
自家製凍り豆腐のセリ鍋 藤野嘉子 料理研究家 連載「口福の源」
立春を過ぎたころは、暦では「春」ですが、まだまだ寒い。日の出は早くなりましたが、体は冬から目覚めていないのが現実ですね。この頃は、苦みのあるセリやフキノトウなど、体を呼び起こしてくれる食材が店先に並びます。自然とはありがたいものだと感じずにはいられません。 セリは、薬味のようですが栄養価の優等生で...
日本産食品、輸入が過去最高 ベトナム 24年24%増、ホタテ100億円超え N...
日本の農林水産省によれば、2024年のベトナムの日本産農林水産物や食品の輸入額は862億円で、23年を24%上回り過去最高を更新した。水産物が42%増の339億円とけん引し、特にホタテは10倍以上の106億円に急増した。日本産ホタテの販売や委託加工で最大輸出先だった中国が、福島第一原発の処理水の海...
備蓄米3月下旬から店頭 高騰に対処、最大21万トン 週間ニュースダイジェスト(...
▼経常黒字、最大29兆円 24年、2年連続増加(2月10日) 財務省が発表した2024年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年比29.5%増の29兆2615億円だった。2年連続で増加し、比較可能な1985年以降で過去最大。歴史的な円安で輸出額が膨...
食いねえ!現代版〝寿司屋台〟 中川めぐみ ウオー代表取締役 連載「グリーン&...
"本格寿司(すし)のキッチンカー"。全国的にも珍しいこの業態にチャレンジするのは、26歳の若き寿司職人、小林魁(こばやし・かい)さんだ。高校卒業後すぐに複数の寿司屋で修行を重ね、2024年に「鮨(すし)さきがけ」として独立した。江戸前寿司の原点である"屋台"を現代版に置き換えて、キッチンカーでの開...
学歴より食暦 安武郁子 食育実践ジャーナリスト 連載「口福の源」
今現在、「すこぶる健康!!」と自信を持って言えますか?今のコンディションは、これまで何をどのように食べてきたかの結果でもあります。「学歴より食暦」です。今日の食事は未来のあなたを作ります。日々の食暦を良食習慣で高めていきましょう。(画像:「身」という漢字は、胎児を身ごもっている妊婦の姿を表す象形文...
「そらいろコアラ」の距離と時間 沼尾波子 東洋大学教授 連載「よんななエコノ...
地方新聞47紙とNHK、共同通信社が地域活性化の取り組みを表彰する第15回地域再生大賞が決まった。大賞受賞団体は栃木県で活動する特例認定NPO法人そらいろコアラである。 そらいろコアラは、妊娠・出産・子育ち・子育てへの包括的な支援を行う団体である。世の中に助ける仕組みがあることを知らず、制度の隙間...
九州大学発の新興カイコ、ベトナムでブタ用ワクチン大規模実証 NNA
蚕を活用したワクチンを開発する九州大学発の新興企業KAICO(カイコ、福岡市)は1月30日、ベトナムの畜産大手ダバコ・ベトナム・グループの農場でブタ用経口ワクチン「カイコ・パウダー」の大規模実証試験を開始したと発表した。飼料に混ぜて食べさせるだけで感染症の予防が見込めるため、ワクチン投与のコストと...
農産物輸出初の1.5兆円 週間ニュースダイジェスト(2月2日~2月8日)
▼農産物輸出初の1.5兆円 24年、12年連続で過去最高(2月4日) 農林水産省が発表した2024年の農林水産物・食品の輸出額は前年比3.7%増の1兆5073億円となった。12年連続で過去最高を更新し、初めて1兆5千億円を超えた。東京電力福島第1原発処理水の放出に伴う中国の日本産水産物の輸入停止措...