新米3千円「高すぎる」 農水省会議、コメ離れ懸念 週間ニュースダイジェスト(9月1日~9月7日)
2024.09.09
▼2年連続、最も暑い夏 平年比で1.76度高く(9月2日)
気象庁は今年夏(6~8月)の日本の平均気温が平年を1.76度上回ったと発表した。1898年の統計開始以降で最高だった昨年に並び、2年連続で最も暑い夏となった。高温傾向は9月も続く見通しで、引き続きクーラーの適切な使用など熱中症対策が必要な状況となりそうだ。
▼家計支援、累計11兆円に 電気、ガス、ガソリン補助(9月3日)
政府は電気やガス、ガソリンなどの価格を抑える補助金に9891億円を追加支出すると閣議で決定した。2024年度予算に計上した物価高騰対策の予備費1兆円のほぼ全額を取り崩して充てる。家計支援の一時的な措置としてガソリンの補助金は22年1月に、電気・ガスは23年1月に始まった。補助金の累計額は11兆円を超えることになり、財政負担が一段と増す。
▼7月食品輸出額2.9%減 水産物の中国減少補えず(9月3日)
農林水産省が発表した7月の農林水産物・食品の輸出額は、前年同月比2.9%減の1143億円だった。水産物の禁輸を続ける中国向けが37.4%減の141億円にとどまったことが大きい。政府は輸出先の転換を支援しているが、減少分を補えていない。品目別では、中国向けの割合が高かったホタテやナマコが大幅に落ち込んだ。中国向けのホタテはゼロだった。
▼新米3千円「高すぎる」 農水省会議、コメ離れ懸念(9月4日)
農林水産省は、品薄となっているコメに関する会議を開き、出回り始めた新米の店頭価格が5キロで3千円を超えている現状を流通関係者が紹介した。昨年と比べ千円前後高い水準。出席者からは「高すぎる」との声が上がり、価格高騰が続けば消費者のコメ離れが進むとの懸念が示された。
▼24年産米「円滑に販売」 品薄でJA全中会長(9月5日)
全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は、東京都内で定例記者会見を開き、品薄が発生しているコメについて「JAグループで2024年産米の円滑な集荷と販売を進める」と強調した。新米の値上がりと相まって消費者のコメ離れが進行することを防ぐため、JAとして危機感を強めた形だ。
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