9月対中水産物輸出90%減 全面禁輸影響 週間ニュースダイジェスト(11月5日~11月11日)
2023.11.13
▼空港業務、体制強化へ支援 訪日客取り込み、自治体に(11月6日)
政府は、旅客対応や機体誘導など空港地上業務「グランドハンドリング」の体制を強化する自治体に財政支援する。訪日客の取り込みにつなげる狙いで、職場環境改善や業務効率化に必要な経費を補助する。地上業務の職員は新型コロナウイルス禍で離職が相次ぎ、国際線が運航を取りやめる一因になっている。
▼コメ専用貨物列車が運行 運転手不足に対応(11月6日)
JR貨物や全国農業協同組合連合会(JA全農)などは大阪市の百済貨物ターミナル駅で、青森県八戸市から到着したコメ専用の貨物列車「全農号」を報道関係者に公開した。トラック運転手の残業規制強化で人手不足が懸念される「2024年問題」に対応するため、定期運行を開始して貨物列車による輸送を強化する。
▼9月対中水産物輸出90%減 全面禁輸影響(11月7日)
農林水産省が発表した9月の中国向け水産物輸出額は、前年同月比90・8%減の8億円となった。8月の65・7%減から下げ幅を広げた。東京電力福島第1原発の処理水放出を受け、中国が8月24日から日本産水産物の輸入を全面停止した影響が出た。ホタテは前年同月の53億円からゼロとなった。
▼サンマ水揚げ昨年比40%増 沿岸に漁場形成(11月8日)
全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)は、8~10月の全国のサンマ水揚げ量が昨年同期比で約40%増の1万5471トンだったと発表した。サンマ漁は海水温の変化などで厳しい状況が続いているが、10月にオホーツク沖や宮古沖などの沿岸に漁場が形成され、水揚げ増につながったという。
▼作況1ポイント改善、平年並み 猛暑影響で予想収穫量減(11月10日)
農林水産省は2023年産のコメ(水稲)の全国の作況指数(平年=100)が、10月25日時点の調査で「平年並み」の101になるとの見通しを発表した。100としていた9月25日時点の前回調査から1ポイント改善した。九州などで天候に恵まれ、コメの粒が大きく育ったことなどがプラスに寄与した。
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