1等米比率過去最低 23年産、猛暑で障害 週間ニュースダイジェスト(10月29日~11月4日)
2023.11.06
▼中ロに水産禁輸撤廃要求 貿易相会合が共同声明(10月29日)
大阪・堺両市で開かれた先進7カ国(G7)貿易相会合は、不当な貿易制限など「経済的威圧」の広がりに憂慮を示す共同声明を採択し、閉幕した。中国とロシアを念頭に、日本の水産物を含めた不必要な輸入制限の即時撤廃を要求した。
▼日銀、長期金利の上昇容認 副作用予防へ緩和策(10月31日)
日銀は金融政策決定会合で、長期金利の上限を「1%をめど」に柔軟化することを決めた。1%を一定程度超えることを容認する。植田和男総裁は記者会見で、金利を無理に抑え込むと本来のあるべき水準とかけ離れて債券市場がゆがむため「副作用が発生する少し前に動きたいと判断した」と説明した。
▼1等米比率過去最低 23年産、猛暑で障害(10月31日)
農林水産省が発表した2023年産のコメの1等米比率は、東京都を除く全国のデータが出そろい、9月30日時点の全国平均が59・6%となった。同じ条件で調査を開始した04年以降の最終値と比べ過去最低となった。猛暑の影響でコメに高温障害が発生したことが主な原因。
▼ウクライナに農業機械提供へ 農水省(11月02日)
農林水産省はロシアの侵攻を受けたウクライナの農業復興に向け、日本企業がウクライナ政府へトラクターなどの農業機械を提供することで合意したと発表した。停戦後を見据えると、日本側は輸出拡大が見込めるとともに、ウクライナ農業の再興に貢献できそうだ。
▼森林鉄道遺構、観光資源に 高知でサミット(11月4日)
かつて山中で切り出した木材の搬出に使われた森林鉄道の遺構保存に取り組む各地の団体が高知県田野町に集まり、「第1回全国森林鉄道サミット」を開いた。地域の重要な物流手段だった森林鉄道が残した足跡を観光資源として活用し、情報発信していくことを確認した。
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