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塩・海藻類の売上増、福島処理水懸念で  韓国  NNA

2023.07.04

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塩・海藻類の売上増、福島処理水懸念で  韓国  NNAの写真

 東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を前に韓国では塩の買い占めが見られる中、昆布やワカメなど海藻類の売り上げも伸びていることが分かった。放出前に長期保存が可能な食品を買い占める動きが広がっているとみられる。26日付聯合ニュースが伝えた。(写真はイメージ)

 韓国大型スーパーマーケットのEマートによると、海洋放出設備の試運転が開始された今月12日から25日までの塩の売り上げは前年同期比156.3%増加した。このほか、昆布(92.9%増)やワカメ(69.9%増)、煮干し(20.1%)など乾物の売り上げが伸びている。

 ロッテマートでも塩は150%増えたほか、昆布やワカメ、ノリなど海藻類も20%以上伸びた。とりわけ、ワカメは子どもや産後の女性が頻繁に口にする食品であることから、購入者が増えているようだ。

天日塩の購入制限も


 大型小売り各社は買い占めを防ぐため、個数制限を設けている。ロッテマートでは天日塩の在庫が不足していることから11個に制限した。Eマートでは天日塩の発注は正常に行われているが、通常より需要が多いことから1キログラム以上の大容量製品については12個までとなっている。

 韓国政府は最近の天日塩の生産減少や価格上昇について、「雨の日が多かったことや、梅雨を前に出荷量が調整されたことによるもの」と分析。7月には今年生産された天日塩の出荷が本格的に開始される予定であることから、供給量に問題はないとみている。(NNA

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