飲料容器で預かり金  シンガポール、25年4月から  NNA

2023.03.23

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 シンガポールで2025年4月から、飲料容器の返却制度が始まる。容量が150㍉㍑~3㍑の飲料のプラスチックボトルと金属缶が対象で、販売時の預かり金(デポジット)は10セント(約9.9円)となる。返却時に払い戻す。(画像はイメージ)

 国家環境庁(NEA)が21日に発表した声明によると、容器入り飲料のメーカー、輸入業者は25年4月1日から、対象商品に「デポジット・マーク」と、返却時の不正行為を防ぐためのバーコードの表示が求められる。同年6月末までは移行期間で、在庫商品は表示義務が免除される。

 容器の返却を促進するため、床面積が200平方㍍以上のスーパー、小売店は店内に飲料容器返却場所の設置が義務付けられる。

 環境庁は21年に同制度を導入すると発表し、制度設計を進めてきた。プラスチックボトルと金属缶の回収率を導入1年目に60%、2年目に70%、3年目に80%へとそれぞれ引き上げ、年間8億本の回収を目標に掲げている。(NNA)

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