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「食と農のリスクが顕在」がトップ  JA全中の22年5大ニュース

2022.12.09

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「食と農のリスクが顕在」がトップ  JA全中の22年5大ニュースの写真

 全国農業協同組合中央会(JA全中)の中家徹会長(写真中央)は8日に記者会見し、2022年の「農業・農村・JAに関する5大ニュース」を発表した。トップに「食と農のリスクが顕在化」を選んだ。

 中家会長はリスクとして、「低い食料自給率」「農業生産基盤の弱体化」「多発・激甚化する自然災害」「世界的な人口増加」「国際化の進展」の5点を挙げた。

 2位以下の重要ニュースとして「食料安全保障の再認識」「JAグループ挙げて取り組んだ『国消国産月間』」「各地で対話型イベントが再開」「和牛全共の開催」を選んだ。

 「5大ニュース」には入らなかったが、中家会長は会見で酪農の厳しい経営環境に強い懸念を示し、「年末年始は、学校給食向けの牛乳が停止するなど需要が停滞する」と述べた。消費拡大など需要喚起対策を強化する方針を示し、会見の最中にグラスに注いだ牛乳を一気に飲み干した。

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