海藻に成長余地1.7兆円 週間ニュースダイジェスト(11月19日~11月25日)
2023.11.27
▼海藻に成長余地1.7兆円 有望市場と世銀報告(11月20日)
世界銀行は世界の海藻養殖市場には最大118億ドル(約1兆7600億円)規模の成長余地があるとする報告書を発表した。海藻を原料とした補助食品やプラスチックの代替品など用途の多様化が期待され、今後伸びる有望市場だと紹介した。
▼日本のメバチ枠24年も維持 大西洋で1万3980トン(11月21日)
水産庁は大西洋海域のマグロの資源管理を議論する大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)が、大西洋のメバチマグロについて日本の2024年の年間漁獲枠を23年と同じ1万3980トンに据え置くことを決めたと発表した。漁獲枠は20年から変わらない。25年以降の枠は今後協議する。
▼森林譲与税、山間部配分増 政府与党、人口比例圧縮(11月22日)
政府、与党は、森林の整備や保全のために自治体に配る「森林環境譲与税」の配分方法を見直す検討に入った。人口の多さに応じて配る割合を総額の30%から20%に引き下げ、代わりに私有人工林面積に比例する分を50%から60%に引き上げる方向。人口が少なく森林が多い山間部の自治体は、原則として配分額が増える。
▼野菜農家支援の特例終了へ 25年、制度同時利用認めず(11月22日)
農林水産省が野菜農家の収入減を補う支援制度の特例を2025年に終了する方向で検討していることが分かった。現在は価格下落による収入減を補てんする「野菜価格安定制度」と、さまざまな原因に基づく収入減に対応する「収入保険」を同時利用できるが、25年以降の新規加入者はどちらかの制度を選択する仕組みとする。
▼1~9月出生数56万9千人 通年70万人台半ばの可能性(11月24日)
厚生労働省が公表した人口動態統計の速報値(外国人らを含む)によると、2023年1~9月に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は、前年同期比5.0%減の56万9656人だった。少子化の進行に歯止めがかかっていない。このままのペースで進めば23年通年の出生数は70万人台半ばとなり、過去最少を更新する可能性がある。
最新記事
-
農地所有の企業出資緩和 週間ニュースダイジェスト(12月10日~16...
▼農地所有の企業出資緩和 食品・地銀、過半可能に(12月11日) 農林水産省...
-
自然の恵み、育み続けなければ絶える 赤堀楠雄 材木ライター 連載「...
猛暑の影響か、この秋はキノコの不作が各地から伝えられた。私の地元(長野県東信地...
-
三河エリアの循環型牧場 畑中三応子 食文化研究家 連載「口福の源」
エサや資材、光熱費の高騰で現在、日本の酪農は危機に面し、廃業があとを絶たない。...
-
小中学生の半数が山海留学生 菅沼栄一郎 ジャーナリスト 連載「よん...
鹿児島県の南に連なるトカラ列島の南端に、宝島はある。 中学1年の山海留学生、...
-
ザリガニで持続可能な農業目指す 東京農大、ケニアと共同研究
(ザリガニを使った炊き込みご飯) 東京農業大学は、ザリガニを新たな資源として...
-
イセ食品がインドで無期限操業停止 資金繰り悪化、事業譲渡を模索 NN...
イセ食品が12月2日の納品をもって、インドでの鶏卵の製造・販売を無期限に停止し...
-
地方鉄道再生へ税免除 週間ニュースダイジェスト(12月3日~9日)
▼地方鉄道再生へ税免除 土地、駅舎譲渡しやすく(12月5日) 政府、与党は経...
-
欧米マーケットで注目集める海藻 佐々木ひろこ フードジャーナリスト ...
世界中で今、海藻がブームだ。そう言うと、驚かれるかもしれない。日本で海藻と言え...
-
食品ロス削減の全国大会 野々村真希 農学博士 連載「口福の源」
10月は「食品ロス削減月間」だった。食品ロス削減月間は、2019年に施行された...
-
農地は「1丁目1番地」か 花粉も輸入に依存 アグリラボ編集長コラム
秋の出荷を終え、ナシの栽培農家にとって通常なら一息つける冬を迎えた。しかし、今...