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農業集落調査は継続  週間ニュースダイジェスト(11月6日~12日)

2022.11.14

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農業集落調査は継続  週間ニュースダイジェスト(11月6日~12日)の写真

 野村哲郎農相は記者会見で、廃止の方向で検討していた2025年の農林業センサスの農業集落調査について、学識経験者らからの反対を受け、調査方法を見直した上で継続する方針を明らかにした(11月8日)。
 農水省は農業集落調査で、個人情報保護条例で集落の事情に詳しい対象者の把握が困難になっていることなどを理由に、廃止方針を打ち出していた。これに対し学識経験者らが、継続を求める署名を集めて提出するなど反発していた。
 農水省は調査の項目や方法について議論し、来年2月には具体的な見直し策を決める方針。
 関連記事:失われる政策の根拠 農水省「集落調査」廃止方針
 「サクマ式ドロップス」を販売する佐久間製菓が、来年1月に廃業することが分かった(11月9日)。


 ▼国産木材でGS(11月7日)
 出光興産は屋根や店舗に国産木材を使ったガソリンスタンドを全国展開すると発表し、高知県南国市に大型木製パネル(CLT)を使用した1号店「スマートエコステーション南国バイパス」をオープンした。2025年度までに30カ所を設け、木材需要の増加、林業振興につなげる

 ▼「農山漁村の宝」選出(11月7日)
 政府の有識者懇談会は、地域資源の活用で地域を活性化した事例「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」で33団体、4人を選び、表彰した。最優秀賞のグランプリは、地元産のシルクをスキンケア商品にしてブランド化し、海外進出した沖縄県今帰仁村の企業「沖縄UKAMI養蚕」が受けた

 ▼集落調査は継続(11月8日)
 農林水産省は5年ごとに行う農林業センサスの農業集落調査について、次回の2025年から廃止する方針を撤回した。野村哲郎農相が記者会見で「非常に重要な情報という提言が皆さんからあり、実質的に継続することにした」と述べた。農水省は来年2月までに、調査の項目や方法の変更について議論する

 ▼サンマ不漁(11月8日)
 全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)は、8~10月の全国のサンマ水揚げ量が約1万1000㌧と、10年前の1割に満たない不漁となっていると明らかにした。来遊量の減少が主因。ただ極度の不漁だった昨年の同時期は上回っている。店頭価格は平年よりは高いが、落ち着いているという

 ▼佐久間製菓が廃業へ(11月9日)
 赤色の缶に入ったあめで知られる「サクマ式ドロップス」を販売する佐久間製菓(東京)が、来年1月20日で廃業することが分かった。コロナ禍で販売が減り、原材料高もあり経営が悪化した。緑色の缶の「サクマドロップス」などを販売するサクマ製菓(同)は別の会社で、営業を継続する

 ▼10月ビール類売れず(11月10日)
 ビール大手4社の10月のビール類販売実績が出そろい、10月1日からの値上げと、9月に買いだめ需要が膨らんだことが響き、4社とも前年同月より減り、全体で32%減となった。家庭用、飲食店向けがともに振るわなかった。11月も買い控えが続くとの見方がある
 

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