つくる

飼料の国産化が重要  ウクライナ戦争で  農林中金理事長

2022.05.25

ツイート

飼料の国産化が重要  ウクライナ戦争で  農林中金理事長の写真

 農林中央金庫の奥和登理事長は、ロシアのウクライナ侵攻による農業分野への影響について「肥料、飼料、燃料が高騰している。トップ(川上)がつぶれた時にうまく調達できない」と述べ、資材の調達先の見直しが必要との認識を示した。5月25日の決算発表会見で述べた。

 サプライチェーン(供給網)の複線化の具体例として家畜の飼料を挙げ、「耕作放棄地など農地はあるのに飼料は輸入に依存しており、その体質を少しでも変えていけるよう、農法も含めて考えていかなければならない」と述べ、国産化の重要性を指摘した。

 資材調達の効率化、合理化を促すため「全農と二人三脚になって対応していきたい」とも述べ、全国農業協同組合連合会(JA全農)との連携を深める方針を示した。新型コロナの影響については「生産現場においては、コロナの影響は長く続く。その観点から、農家等の生産をサポートする」と述べた。

 2021年度(22年3月期連結)決算は、経常収益が前期比8.6%減の1兆2423億円、経常利益は23.0%減の2385億円、純利益は11.3%減の1846億円だった。金利上昇局面で債券などの資産を入れ替えたため、有価証券の売却損が膨らんだ。

 

最新記事