世界的な課題をチャンスに変えよう 農業経営大学校が入学式
2022.04.06
農業経営者教育を専門とする日本農業経営大学校は6日、東京都港区の同校で第10期生となる10人の入学式を行った。
2013年4月開校の同校は、全寮制、2年のカリキュラムで、消費者ニーズの把握、安心安全な農産物の安定的な生産、多様な販路の確保といった農業の経営手腕を学び、地域との共生やネットワークを広げるための人間的な魅力や指導力の養成も図る。
新入生10人の出身地は、千葉県旭市、東京都葛飾区、同八王子市、福井県あわら市、愛知県新城市、同愛西市、徳島市、福岡県筑紫野市、佐賀県武雄市、宮崎市。
4月1日に始業しており、6月には先進的な農業・流通などの現場での視察研修、7月上旬からは全国各地の農業経営体で約4カ月間、単身で農業と農業経営を学ぶ「先進農業経営体派遣実習(農業実習)」を予定している。
2年後の卒業時には、採用や資金計画も盛り込んだ自らの経営計画を作り、発表する。
合瀬宏毅校長(写真上)は式辞で「脱炭素社会の実現が喫緊の課題となり、新型コロナウイルス感染症の広がりや世界的な食料価格高騰もある。こうした混乱をチャンスととらえて課題として取り組み、自らのビジネスのヒントをつかんで実現してほしい」と述べた。
新入生を代表し、宮崎市出身の奥野和裕さんが「ここにいる10人で2年間、学びを共有して苦労も分かち合い、卒業後もともに支え合えるような関係を築きたい」などと宣誓した(一番上の写真:左は合瀬校長)。
(式後の記念写真=中列、後列が新入生)
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