つくる

食品値上げ続く   週間ニュースダイジェスト(1月9日~15日)

2022.01.17

ツイート

食品値上げ続く   週間ニュースダイジェスト(1月9日~15日)の写真

 日清オイリオグループは食用油の原料となる大豆や菜種の価格が高騰したため、ドレッシングを3~13%値上げすると発表した(1月14日)。マルサンアイも豆乳など39品目を値上げすると発表、ヤマモリ(三重県桑名市)もしょうゆを14年ぶりに値上げする方針で、身近な食品の値上げ発表が相次いだ。企業間で取引される物品の値動きを示す国内企業物価指数(日銀算出)も、2021年12月に前年同月比8.5%上昇と過去2番目の大きさ(1月14日)を記録しており、食品などへの販売価格転嫁が進む可能性がある。(関連記事:社会の分断、加速の恐れ 食品値上げ相次ぎ家計直撃  共同通信アグリラボ所長石井勇人
 政府は外国人の入国制限を2月末まで延長すると発表した(1月11日)。


 
▼入国制限継続(1月11日)
 新型コロナウイルスの感染者が国内で急拡大し、沖縄・広島・山口の3県に9日、「まん延防止等重点措置」が適用された。政府は外国人の入国制限を2月末まで延長すると発表した。技能実習生らが入国できない状態が続き、農林水産業の現場への影響が懸念される

 ▼中国の飲料事業見直し(1月13日)
 キリンホールディングスが中国の華潤集団と合弁で進めている清涼飲料事業について、合弁解消を検討していることが分かった。2011年に約330億円拠出した合弁会社の持ち分すべてを中国系ファンドに売却する方向で、中国での清涼飲料製造からは撤退することになる

 ▼国産使用アピール(1月13日)
 日本マクドナルドが9日、全店舗でマックフライポテトのL、Mサイズの販売を一時(1カ月程度)再休止したのに対し、フレッシュネスバーガーを運営するフレッシュネス(横浜市)は、北海道産ジャガイモを使うフライドポテトの25%増量を発表した。2月27日まで

 ▼AIで害虫検出(1月13日)
 農業・食品産業技術総合研究機構は、人工知能(AI)技術による画像認識から、イネの害虫で国の「指定有害動物」であるイネウンカ類3種を素早く検出するプログラムを開発したと発表した。全国への普及を目指す。人では1時間以上かかる作業を、数分で終えるという

 ▼食品値上げ発表(1月14日)
 日清オイリオグループは原材料価格の高騰から、ドレッシング12品を4月から、3~13%値上げすると発表した。Jーオイルミルズも、業務用マーガリンなどの2月からの値上げを発表。マルサンアイも12日、豆乳など計39品目を4月出荷分から値上げするとするなど、食品の値上げ発表が続いた 

 ▼トンガ沖噴火で津波(1月15日)
 南太平洋・トンガ沖で海底火山の大規模噴火があり、当初気象庁は「日本で被害の心配はない」と発表したが、夜にかけ太平洋沿岸部で1㍍近い潮位変化が観測され、沿岸部は対応に追われた。高知県や徳島県で漁船などが転覆するといった被害があった

最新記事