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生乳大量廃棄は回避  週間ニュースダイジェスト(1月2日~8日)

2022.01.11

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生乳大量廃棄は回避  週間ニュースダイジェスト(1月2日~8日)の写真

 金子原二郎農相は記者会見で、生乳が年末年始に大量廃棄される事態を回避したと発表した(1月7日)。乳業業界のPRやコンビニ、スーパーの割引サービスにより消費が拡大する一方、乳製品工場が稼働率を上げた効果があった。日本乳業協会の宮原道夫会長も新年賀詞交歓会で、廃棄は回避できたとの認識を示した(1月6日)。ただ業界では供給過剰は続き、危機的な状況が年度末、大型連休へと継続するとみている。
 東京・豊洲市場の初競りで、青森県大間産クロマグロ1匹が1688万円の最高値で競り落とされた(1月5日)。


 ▼切実な課題(1月2日)
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が昨年末の党中央委員会総会で、食料問題解決のための農業生産増大が「人民が最も解決を待つ切実な課題」と述べ、重工業に代わり農業を最重視する姿勢を示したことが分かった。金正恩氏は今後10年間の生産目標を示し、かんがい施設の整備や開墾、干拓など巨大事業の必要性を指摘した

 ▼最高値19%下落(1月5日)
 日本最大の魚河岸・豊洲市場(東京都江東区)の初競りで、211㌔の青森県大間産クロマグロが、この日の最高値1688万円で競り落とされた。コロナ禍による外食産業の低迷が響き、最高値は前年の2084万円から19%下落した。落札したのはマグロ専門の仲卸大手・やま幸(同区)

 ▼17年連続縮小(1月6日)
 ビール大手4社のビール類の2021年販売実績が出そろい、コロナ禍で飲食店の酒類提供が規制された影響で、全社が前年比でマイナスだった。市場全体の縮小は17年連続。ビール類の販売数量は推計で5%程度の縮小だった。シェア首位は2年連続でキリンビールだったもよう。22年は各社が主力商品を刷新し巻き返しを図る

 ▼飲食部門不振(1月6日)
 地域活性化センターは東京都内の自治体の独立型アンテナショップ62店のうち、2020年度の売上額が1億円以上だったのは前年度比8減の29店だったと発表した。コロナ禍によるレストランなど飲食部門の不振が要因。営業時間短縮やアルコール提供の自粛が響き、人出減少やイベント中止で来館者が減るケースもあった
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 ▼大量廃棄回避(1月7日)
 金子原二郎農相は記者会見で、生乳が年末年始に大量廃棄される事態を回避したと発表した。乳業業界のPRやコンビニ、スーパーの割引サービスで消費が拡大し、一方で乳製品工場が稼働率を上げた効果があった。ただ農相は、学校給食向けの需要がない春休みなど、需給バランス次第では廃棄の懸念があると指摘した

 ▼オミクロンの影響(1月8日)
 新型コロナウイルス感染者がオミクロン株の影響で全国で増加し、第6波の様相が濃厚となった。政府は9日に沖縄、広島、山口3県にまん延防止等重点措置を適用。Go To イートの食事券販売停止など規制も拡大し、飲食への影響が再び広がる見通しとなった

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