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唯一のコメ先物が廃止  週間ニュースダイジェスト(8月1日~7日)

2021.08.09

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 農林水産省は、大阪堂島商品取引所が申請したコメ先物取引の本上場を認めなかったと発表した。堂島商取は完全撤退を発表し、国内唯一のコメ先物は上場廃止が決まった(8月6日)。試験上場は2011年の旧民主党政権下で始まったが、本上場による恒久化を果たさずに幕を閉じる。
 2021年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は、前年同期比30.8%増の5407億円と過去最高になった(8月3日)。


 ▽10月から2割値上げ(8月3日)
 味の素AGFは、スーパーなどの店頭やインターネットで販売する家庭用などのレギュラーコーヒーの一部の卸価格を、10月1日納品分から値上げすると発表した。店頭価格は約2割上がる見通し。コーヒー豆相場の高騰や円安のためで、一般消費者向けの値上げは約10年ぶり

 ▽トロピカーナ売却(8月3日)
 米飲料大手ペプシコは「トロピカーナ」ブランドで知られるジュース事業を投資ファンドのPAIパートナーズに売却すると発表した。消費者の健康志向の高まりで糖分の高いジュースは成長が期待できないと判断した

 ▽年間輸出1兆円超えか(8月3日)
 農林水産省によると今年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は、前年同期比30.8%増の5407億円と過去最高を記録した。日本酒や和牛など海外で人気の高い品目を中心に拡大。下半期も同水準で推移すれば、政府目標の1兆円を超える可能性がある

 ▽コメ作況「やや良」(8月5日)
 コメ市況調査会社の米穀データバンクは、2021年産のコメ(水稲)の収穫予想(平年=100)を、全国作況102の「やや良」と発表した。7月中旬以降に高温や好天が続いたためで、103だった16年産以来5年ぶりの高水準

 ▽コメ先物廃止へ(8月6日)
 農林水産省は大阪堂島商品取引所が申請したコメ先物取引の本上場を、認めなかったと発表した。取引に参加する生産者などの数が少なく、認可基準に不適合な点があると判断した。堂島商取の中塚一宏社長は完全撤退すると発表。国内唯一のコメ先物は上場廃止となり、姿を消す
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 ▽仏ワイン生産低水準(8月6日)
 フランス農業省が発表した2021年の国内ワイン生産量の見通し(8月1日時点)によると、春の異常低温の影響で、前年比24~30%減の32億6000万~35億6000万㍑と、少なくとも過去半世紀で最低の歴史的低水準となる。低温は4月を中心に全国の生産地を襲った

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