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メディカル給食・在宅配食市場は小幅拡大  21年度、矢野経済研究所予測

2021.07.20

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 矢野経済研究所がこのほどまとめた、国内のメディカル給食・在宅配食サービス市場の調査結果によると、2021年度の市場規模(末端売上高ベース、予測)は前年度比0.5%増の2兆3017億円と小幅拡大する。(写真はイメージ)

 メディカル給食・在宅配食サービスとは、病院・高齢者施設向けの給食と、高齢者・障がい者・患者やそれらに準ずる人に定期的に食事を宅配するサービスを指す。

 コロナ禍でこうした市場は、受託事業所の閉鎖や喫食者数の減少により需要が減少。緊急事態宣言下ではこの傾向が顕著で、事業所対面給食、弁当給食、学校給食、幼稚園・保育所給食が影響を受けている。

 一方で在宅高齢者以外の世代が在宅勤務や学校休校で弁当を利用する機会が増え、在宅配食市場は10%近い伸びを記録している。 

 20年度の全体の市場規模は、前年度比0.6%増の2兆2894億円となった。病院給食の減少分を、高齢者施設給食と、1460億円の規模に成長した在宅配食サービスがカバーした。年度後半は学校給食や幼稚園・保育所給食が回復したものの、事業所系の給食は回復のめどが立たなかった。

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(グラフ:メディカル給食・在宅配食サービス市場の推移、矢野経済研究所作成)


 今後の市場動向について矢野経済研究所は、メディカル給食は病院の統廃合や閉鎖、診療所の無床化が進み、病院給食市場は伸び悩むと予測する。
高齢者施設給食市場は引き続き拡大する見込みだが、食事費の自己負担化などにより、伸び率は大きくないとみている。

 在宅高齢者の増加から在宅配食サービス市場は今後も着実に拡大すると予測し、特に民間サービスが市場をけん引するとみている。

 市場全体は病院給食の比率が低下する一方で、高齢者施設給食と在宅配食サービスの比率が高まる見通し。市場規模は微増傾向が続き、2025年度には2兆3607億円になると予測している。

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