アグリサーチ

「有機栽培米拡大の仕掛け人」を紹介  AFCフォーラム1月号から

2022.01.12

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 有機農業に対する関心が高まっているが、高温多湿の環境の中で雑草や害虫と格闘する米の有機栽培はハードルが高く、収量が落ち価格も高くなる。突破口として期待されるのが小中学校の給食での利用だ。千葉県いすみ市はその成功モデルとして注目され、視察が相次いでいる。

 その「仕掛け人」とされる同市農林課の鮫田晋主査を、日本政策金融公庫の月刊誌AFCフォーラム最新号(2022年1月号)の連載企画「変革は人にあり」で紹介している。

 鮫田さんは、サーフィンをしたくて合併前の旧岬町の職員に転職した異色の経歴で、有機栽培どころか農業にも接点がなかった。環境保全と経済の両立を目指す太田洋市長の指導を受けて有機栽培の導入にのめり込み、コウノトリと共生するまちづくりに取り組んでいる兵庫県豊岡市に学ぶなど東奔西走。今では同市内のすべての小中学校の米飯給食を全量有機栽培米に切り替え、さらに有機栽培野菜の導入も推進している。その行動力に驚くばかりだ。(関連記事:「書評」有機農業大全―持続可能な農の技術と思想―

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