荒廃林再生の8事業に助成 農中もりぢから基金
2023.03.13
農林中央金庫は13日、荒廃林の再生事業に助成する「農中森力(もりぢから)基金」(公益信託農林中金森林再生基金)の2022年度の対象案件を発表した。第9回となる本年度は17件の応募があり、うち8案件に計2億円を助成する。(写真はイメージ)
もりぢから基金は林業の課題である事業集約化や搬出間伐(伐採した木や枝を運び出し再利用する間伐)を進めるため、荒廃林の再生事業の中から特に地域の模範となり、波及効果が見込めたり先進性があったりする事業に助成し、地域の中核を担う非営利の林業事業体をサポートしている。
8つの助成先と事業は次の通り。
▽温海町森林組合(山形県)急傾斜地に適したスマート林業と新たな生産システムで施業区域の拡大を目指す~ICT先端技術の活用と効率的な架線集材システム構築のモデル事業~
▽富山県西部森林組合(富山県)大規模集約化団地による林業再生プロジェクト~ICT活用による管理のモデル化を目指して~
▽福井森林組合(福井県)森林作業道の長寿命化技術の確立による荒廃森林の再生
▽北アルプス森林組合・長野県森林組合連合会 (長野県)甦れ!北アルプス地域の里山~立木の三次元データ化と需給マッチングによる広葉樹林の活用と再生~
▽中勢森林組合(三重県) "スマート林業の実践による未整備森林整備の収益化"モデル事業
▽山口県西部森林組合(山口県)Deer friend: 県獣ニホンジカ(sika deer)との共存を志す森林整備の挑戦
▽愛媛県森林組合連合会(愛媛県)地籍調査未実施森林におけるICT技術を活用した境界明確化と荒廃林の再生
▽平戸市森林組合・長崎県森林組合連合会(長崎県)平戸の森再生プロジェクト~未利用広葉樹資源の域内バイオマス利用による新しい平戸型循環林業の構築~
同基金の次回(第10回)助成事業の募集は4月3日~6月30日。
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