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鳥インフルで卵が最高値  週間ニュースダイジェスト(1月29日~2月4日)

2023.02.06

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 JA全農たまごによると、2月3日の鶏卵の卸売価格(東京地区、Mサイズ基準値)が1㌔315円を付け、2月としての最高値を更新した。飼料高で生産が抑制傾向となり、鳥インフルエンザの影響で供給が減っている。
 JA全農たまごの卸売価格は統計が公表されている1993年以降、これまでの最高値は昨年12月20日の300円だった。例年1月は直前の12月より数十円安くなるが、今年は1月31日に305円と最高値を更新し、2月はさらに上がった。
 鶏卵の値上がりと供給不足の影響は食品メーカーや小売りに広がり、キユーピーはマヨネーズを4月に値上げすると発表(2月2日)。石屋製菓(札幌市)は主力の菓子「白い恋人」の減産に追い込まれている。
 2022年の農林水産物・食品の輸出額が、過去最高の1兆4148億円となった(2月3日)。
 
 ▼交渉拒否は報復(1月29日)
 ロシア外務省のザハロワ情報局長は、北方領土周辺水域での日本漁船の安全操業の条件を決める政府間交渉にロシアが応じていない問題で、制裁などの「反ロ的対応により」交渉実施に同意できないと表明し、日本側への報復措置であることを明らかにした

 ▼4月に1万品目超(1月31日)
 帝国データバンクは食品メーカー主要195社が2023年1~4月に値上げをすると発表している商品が、1万2054品目に上ると発表した。昨年1万を超えたのは7月で、ペースが早まる。平均値上げ率は16%と、昨年より3㌽高い。加工食品や菓子の値上げが多いという

 ▼飛騨牛など追加(1月31日)
 農林水産省は地域の農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度の対象に、宮城県と福島県の伊達のあんぽ柿、福島県のたむらのエゴマ油、岐阜県の飛騨牛、香川県のサヌキ白みその4品目を追加したと発表した。GIは計124品目となった

 ▼輸出1.4兆円(2月3日)
 農林水産省によると2022年の農林水産物・食品の輸出額が、過去最高の1兆4148億円となった。国際的な外食需要が回復し、円安が追い風となった。前年比14.3%増で、10年連続で過去最高を更新。内訳は農産物が8870億円、水産物3873億円、林産物638億円などで、いずれも過去最高だった

 ▼卵が最高値(2月3日)
 JA全農たまごによると3日の鶏卵の卸売価格(東京地区、Mサイズ基準値)が1㌔315円を付け、2月としての最高値を更新した。鳥インフルエンザの感染拡大による供給減少や、ウクライナ侵攻に伴う飼料高が響いている。卵を使った食品を値上げする動きが広がっている

 ▼廃棄量把握へ(2月3日)
 野村哲郎農相は記者会見で、節分向けの恵方巻きが売れ残って廃棄される問題で、事業者への聞き取り調査を通じ廃棄量を把握する意向を示した。農水省は今回、事業者への通達で予約方式などによる需要に見合った販売を呼び掛けたが、コンビニなどが大量廃棄したとみられている


 

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