地域再生大賞に鹿児島「花の木農場」 準大賞に北海道、長崎
2023.01.28
地方新聞46紙と共同通信が、地域活性化の取り組みを表彰する「第13回 地域再生大賞~創ろう新時代、希望掲げて」の各賞50団体が28日決まり、大賞(副賞100万円)に多くの障害者らが農作物栽培などを担う「花の木農場」(鹿児島県南大隅町)が輝いた。
花の木農場は過去に非行に走った人らも含めて社会参加を長年後押しし、加工品販売やレストラン経営を通じて交流人口拡大に貢献している。
準大賞(各15万円)は、古書提供や学校図書館支援を通じて読書環境整備を進める「北海道ブックシェアリング」(北海道江別市)と、海岸漂着ごみ対策として調査や環境学習ツアーに取り組む「対馬CAPPA」(長崎県対馬市)。
副題に沿いポストコロナの時代を見据えた取り組みや、新たな担い手の活躍ーといった観点から、次の通り特別賞(各10万円)を選んだ。
東の食の会(東京都品川区、東北での活動拠点は福島県浪江町)=きぼうのまち賞▽逆川(さかさがわ)こどもエコクラブ(水戸市)=エコフレンドリー賞▽ミライズ(新潟県新発田市)=歩いて楽しいまちづくり賞▽コリアタウン・多文化共生のまちづくり(大阪市)=ダイバーシティー賞
ブロック賞(各10万円)は次の団体。
北海道・東北:男鹿ナマハゲロックフェスティバル実行委員会(秋田県男鹿市)▽関東・甲信越:神奈川大体育会サッカー部・竹山団地プロジェクト(横浜市)▽東海・北陸:ふるさと美浜元気プロジェクト(福井県美浜町)▽近畿:こどもソーシャルワークセンター(大津市)▽中国・四国:日生町(ひなせちょう)漁協によるアマモ再生プロジェクト(岡山県備前市)
九州・沖縄ブロックは大賞と準大賞が選ばれ、ブロック賞は該当がなかった。
このほか各地の38団体が優秀賞に決まった。
新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、東京での表彰式開催は見送る。大賞の花の木農場の表彰式は、南日本新聞社が2月17日に予定している。
地域再生大賞は2010年度から毎年度開催し、全都道府県の50の団体・プロジェクトを表彰している。大賞、準大賞、優秀賞などを設け、表彰数は今回を含め延べ650。分野はまちづくり、福祉・地域医療、経済振興、文化活動から障害者や外国人支援まで幅広い。ホームページや全受賞団体の現況をまとめた電子書籍「まちづくりチャレンジ」も公開している。
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