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「てまえどり」今年の流行語に  週間ニュースダイジェスト(11月27日~12月3日)

2022.12.05

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「てまえどり」今年の流行語に  週間ニュースダイジェスト(11月27日~12月3日)の写真

 食品棚の手前にある消費期限の迫った商品を積極的に選ぶ行動を指す「てまえどり」が、今年の流行語のトップテンに入った(12月1日)。食品ロスに関連する言葉としては初めて選ばれたという。
 受賞者は2018年にこの行動を呼びかけるキャンペーンを始めた生活協同組合コープこうべと神戸市、昨年6月から連携して取り組んでいる日本フランチャイズチェーン協会と農林水産省・消費者庁・環境省などだった。
 野村哲郎農相は記者会見で「関係団体・事業者の努力と消費者の理解・協力に支えられた大きな成果だ」と受賞を評価し、今後は
「食べきり」の周知にも力を入れる方針を示した(12月2日)。
 来年2月が食品値上げラッシュになる見通しと、帝国データバンクが発表した(12月1日)。


 
▼鶏卵価格2割高(11月29日)
 野村哲郎農相は記者会見で、鶏卵の価格が前年の同時期と比べ2割程度上昇していると明らかにした。飼料価格の高騰やコロナ禍で停滞していた需要の回復に加え、鳥インフルによる減産が影響していると指摘し「採卵期間の延長や羽数確保といった対策を取る」と述べた

 ▼政策大綱策定を(11月30日)
 自民党は農林水産関係の合同会議で、食料安全保障の強化に向けた政策の見直しや関連予算確保の根拠となる政策大綱を、年内に策定するよう政府に求める提言をまとめた。食料・農業・農村基本法は、改正案を2023年度中に国会提出することを視野に入れ、検証を加速するよう促している

 ▼2月に値上げラッシュ(12月1日)
 帝国データバンクの調査で、株式上場する飲食料品メーカー105社が2023年以降に値上げを予定している食品が今年11月末時点で4425品目、平均値上げ率が17%に達すると分かった。うち3269品目は来年2月に値上げ予定で、同月が今年10月に次ぐ値上げラッシュとなる可能性が高いという

 ▼「てまえどり」流行語に(12月1日)
 今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに、食品関連の「てまえどり」「Yakult(ヤクルト)1000」が入った。「てまえどり」は農林水産省が提唱しており、野村哲郎農相は2日の記者会見で「『食べきり』も広げたい」と述べた

 ▼組合員3000万人超(12月1日)
 日本生活協同組合連合会がまとめた2021年度の全国の生協組合員数は、前年度比0.7%増と13年連続で伸び、3017万4000人と初めて3000万人を超えた。コロナ禍で宅配の利便性が見直されたことや、若い世代、首都圏を中心にウェブ加入を強化したことが、加入の増加につながっているという

 ▼網走など農泊地域に(12月2日)
 農林水産省は農泊で地域の食文化の魅力を伝える「農泊 食文化海外発信地域」に、新たに北海道網走市、愛知県田原市、広島県呉市、熊本県阿蘇市の4地域を認定した。計46となった認定地域は、味わう、楽しむを意味するSAVOR JAPAN(セイバージャパン)のブランドでPRできる

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