王国期待の新品種デビュー 大玉の「やまがた紅王」
2022.06.23
山形県が20年以上かけて開発したサクランボの新品種「やまがた紅王(べにおう)」が23日、来年の本格販売を前に先行発売された。
朱色の大粒の実が特徴で、多くは500円硬貨を上回る大きさ。県内のサクランボでは初となる品質基準を設け、25㍉未満や色が薄いものは紅王としての販売を認めない。3L(28㍉以上)か4L(31㍉以上)の大玉が中心となる。
山形県によると、紅王は1997年に県園芸農業研究所が最初の交配を行い、改良を重ねた。酸味は控えめで、さわやかな甘みが特徴という。県は「佐藤錦」や「紅秀峰」と並ぶブランド化を目指している。
山形市内で同日開かれた記念イベントに参加した吉村美栄子知事は「20年以上の歳月を要し、わが子を見守るような思い。期待してほしい」などと述べた。
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